オール電化
2024/06/25
令和6年度の熱と電気の有効利用促進事業[クール・ネット東京]とは?太陽光発電システムの補助金との併用についても解説
令和6年度の熱と電気の有効利用促進事業[クール・ネット東京]を活用すれば、エコキュートを購入時に最大220,000円の補助金を受け取れます。ただし、本補助金制度では太陽光発電システムの連携が必須のため、現時点で太陽光発電システムがない方は導入を検討する必要があります。
本記事では、令和6年度の熱と電気の有効利用促進事業[クール・ネット東京]でエコキュートの補助金を貰うためのポイントや、太陽光発電システムの補助金との併用などを解説します。ぜひ、最後までご覧ください。
令和6年度の熱と電気の有効利用促進事業[クール・ネット東京]とは?
クール・ネット東京とは、東京都と東京都地球温暖化防止活動推進センターが行っている地球温暖化防止に関する様々な取り組みや補助金制度の総称です。
省エネ性能の高い住宅設備の導入に対して補助金制度を行っており、令和6年度の熱と電気の有効利用促進事業[クール・ネット東京]ではエコキュートやハイブリッド給湯器などを新規で導入する際に補助金が貰えます。
ただし、補助金を得るためには、知っておくべきポイントがあります。
令和6年度の熱と電気の有効利用促進事業[クール・ネット東京]でエコキュートの補助金を貰うためのポイント
令和6年度の熱と電気の有効利用促進事業[クール・ネット東京]では、エコキュートの本体価格と工事費用の合計に対して、助成率1/3で、上限220,000円の補助金が給付されます。
助成率とは、補助金の対象経費に対する助成金の割合で、本体価格と工事費用の合計が600,000円だったら、補助金は200,000円です。
なお、補助金には上限があり、エコキュートの場合は220,000円を超える分は給付されません。仮に、900,000円のエコキュートを購入したとしても、補助金は300,000円ではなく、上限の220,000円までです。
また、補助金を受けるためには、次の助成要件に注意しましょう。
- 都内の住宅に新規に設置された未使用品の対象機器
- 2024年4月1日~2029年3月30日までに設置する
- 設置した機器は住居部分で使用する
- 機器に対して、都や公社から同種の補助金を重複して受けない
- 一定以上の性能と機能を有している
- 太陽光発電システムとの連携
上記を順番に解説します。
都内の住宅に新規に設置された未使用品の対象機器
令和6年度の熱と電気の有効利用促進事業[クール・ネット東京]では、都内の住宅に未使用品の対象機器を新規に設置した方を助成対象者としています。
条件には「都民」や「住民がいる」などは含まれていません。
そのため、東京都以外に住んでいる方でもあっても、都内にある住宅に条件を満たしたエコキュートを設置するなら、補助金を貰える可能性があります。
2024年4月1日~2029年3月30日までに設置する
令和6年度の熱と電気の有効利用促進事業[クール・ネット東京]では、事前申込となっています。
令和6年度(2024年度)の制度に申し込みしているなら、設置自体は2029年3月30日までに終了すれば問題ありません。
ただし、本補助金制度は予算があり、予算が尽きた時点で申し込みは出来ないです。予算額は683億円と高額ではありますが、遅すぎると申請できない可能性があると注意しておきましょう。
設置した機器は住居部分で使用する
令和6年度の熱と電気の有効利用促進事業[クール・ネット東京]では、設置した機器を住居部分で使用することを求めています。
たとえば、住宅が店舗や倉庫を兼ねており、給湯器を店舗や倉庫部分で使用する場合は補助金を受け取ることはできません。
機器に対して、都や公社から同種の補助金を重複して受けない
令和6年度の熱と電気の有効利用促進事業[クール・ネット東京]で補助金を受けたエコキュートに対して、東京都や公社から別の補助金を受けることはできません。
ただし、国や地方自治体が行っている補助金制度との併用は可能です。
たとえば、経済産業省が行っている給湯省エネ2024事業は対象のエコキュートを購入時に、1台あたり最大180,000円の補助金を受けられます。本補助金制度と併用すれば、最大400,000円の補助金を受けられるのは魅力的なポイントです。
住んでいる市区町村によっては、エコキュートに対する独自の補助金制度もあるため、さらにお得に購入できる可能性があると覚えておきましょう。
一定以上の性能と機能を有している
令和6年度の熱と電気の有効利用促進事業[クール・ネット東京]では、太陽光発電の電力を利用して日中に沸き上げる機能を持ち、なおかつエネルギー消費効率が一定以上のエコキュートでないと補助金が貰えません。
基本的に、主要メーカーの最新機種で、スタンダードやフラグシップモデルなら上記の条件を満たしています。
一方で、古いエコキュートや、価格を抑えたエントリーモデルでは機能や性能が足りていない可能性があるため、注意しましょう。
太陽光発電システムとの連携
令和6年度の熱と電気の有効利用促進事業[クール・ネット東京]でエコキュートの補助金を貰うためには、太陽光発電システムが必須です。
新設、既設は問われていないので、現時点で太陽光発電システムを持っていないかたはエコキュートと一緒に導入を、既に設置している方は買い替えるかどうかを含めて検討してみましょう。
クール・ネット東京には太陽光発電システムに関係した補助金制度がある
クール・ネット東京は省エネ性能の高い住宅設備に関する補助金制度を行っており、太陽光発電システムを設置する個人住宅に向けて、次のような補助金制度があります。
制度名 | 令和6年度 家庭における太陽光発電導入促進事業 災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業 |
---|---|
助成対象者 | 太陽光発電システムを所有する個人や法人など |
助成要件 | 以下の要件をすべて満たしていること ・未使用品であること ・都内の住宅や敷地内に新規に設置したものであること ・居住部分で使用すること ・既存システムの一部として増設されたものではないこと ・一定以上の性能を有しているもの |
スケジュール | 事前申込:2024年5月31日以降 2024年度申請期間:2024年6月28日~2025年3月31日まで |
補助金 | 新築住宅と既存住宅で異なる |
令和6年度 家庭における太陽光発電導入促進事業[クール・ネット東京]では、東京都にある住宅に未使用品で一定の性能を有している太陽光発電システムを設置する方に補助金が給付されます。
エコキュートの補助金と要件やスケジュールに多少の違いはありますが、一番重要なのは補助金額のルールが新築住宅と既存住宅で異なることです。それぞれ、順番に解説します。
新築住宅の場合
令和6年度 家庭における太陽光発電導入促進事業[クール・ネット東京]における新築住宅とは、太陽光発電システムを住宅建築と同時に設置する場合を指します。
法律上の新築住宅では、人が済んでおらず、建築工事の完了日から起算して1年を経過していないものを指しますが、本補助金制度では当てはまらないことに注意しましょう。
新築住宅の補助金額は以下のとおりです。
補助金額 | |
---|---|
太陽光発電システムの経費 | 3.6kW以下:1kWあたり120,000円(上限360,000円) 3.61kW以上50kW未満:1kWあたり100,000円(太陽光発電システムの助成対象経費の合計金額を上限とする) |
架台設置経費(陸屋根の場合のみ) | 戸建:対象外 集合住宅:1kWあたり200,000円 (架台の材料費及び工事費の合計金額を上限とします) |
特定の条件を満たす | 1kWあたり10,000円~50,000円 (合計100,000円) |
太陽光発電システムには発電出力があり、新築住宅の場合は3.6kW以下なら1kWあたり120,000円、3.61kW以上50kW未満なら1kWあたり100,000円の補助金が出ます。
太陽光発電システムの補助金は「発電出力(kW)×発電出力に乗じる額」で求めるため、2kWの太陽光発電システムなら補助金は240,000円です。
ただし、それぞれ上限金額が決まっており、3.6kW以下なら360,000円まで、3.61kW以上50kW未満なら太陽光発電システムの助成対象経費の合計金額までです。
最近の太陽光発電システムの平均的な出力は4kW~6kWなので、400,000円~600,000円の補助金が貰える可能性があります。
なお、特定の条件を満たすことで、補助金を最大100,000円アップすることは可能ですが、新築住宅の戸建では架台設置時の補助金を受け取ることはできません。
既存住宅の場合
本補助金制度では既に建ててある住宅に太陽光発電システムを新たに設置する場合に、次のような補助金を受け取れます。
補助金額 | |
---|---|
太陽光発電システムの経費 | 3.75kW以下:1kWあたり150,000円(上限450,000円) 3.76kW以上50kW未満:1kWあたり120,000円(太陽光発電システムの助成対象経費の合計金額を上限とする) |
架台設置経費(陸屋根の場合のみ) | 戸建:1kWあたり100,000円 集合住宅:1kWあたり200,000円 (架台の材料費及び工事費の合計金額を上限とします) |
防水工事 経費(陸屋根の場合のみ) | 1kWあたり180,000円(防水工事の材料費及び工事費の合計金額を上限とします) |
特定の条件を満たす | 1kWあたり10,000円~50,000円 (合計100,000円) |
既存住宅の場合は3.6kW以下なら1kWあたり150,000円で上限が450,000円、3.76kW以上50kW未満なら1kWあたり120,000円で太陽光発電システムの助成対象経費の合計金額を上限とする補助金が出ます。
また、陸屋根なら戸建住宅でも補助金が出て、さらに防水工事費の経費も上乗せされます。陸屋根以外の屋根なら上乗せは発生しませんが、1kWあたりの補助金額が高いため、新築住宅よりもお得に太陽光発電システムを購入できます。
クール・ネット東京ではエコキュートと太陽光発電システムの連携が必須
クール・ネット東京でエコキュートの補助金を受け取るためには、太陽光発電システムの導入と連携が必須です。同時に導入すれば条件を満たすので、補助金を貰うことはできます。
しかし、連携可能で、条件を満たす機器を同時に導入する場合、合計で1,500,000円~1,700,000円以上かかります。
エコキュートの補助金なら上限220,000円まで、太陽光発電システムの補助金なら1kWあたり100,000円~150,000円の補助金が出るため、合計すれば1,000,000円近くの補助金を受けられる可能性はあります。
クール・ネット東京の補助金は、同じ機器を購入するときの併用はできませんが、別々の機器の購入での併用は可能です。つまり、クール・ネット東京でエコキュートと太陽光発電システムの補助金を同時申請することはできます。
また、補助金を受け取った機器に対して、東京都や公社以外の国や地方自治体の補助金制度との併用も可能です。
エコキュートと太陽光発電システムを同時に導入することは金額的な負担が大きいですが、複数の補助金制度を活用できれば、負担額を軽減できるため検討してみましょう。
まとめ
以上が、令和6年度の熱と電気の有効利用促進事業[クール・ネット東京]でエコキュートの補助金を貰うためのポイントの解説です。
本補助金ではエコキュートと太陽光発電システムの設置に高額な補助金が出るため、どちらも持っていない方は今回の補助金をきっかけに導入を検討してみましょう。
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