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2024/02/28
子育てエコホーム支援事業でエコキュートの補助金は貰える?エコキュートの購入におすすめの補助金制度も紹介
子育てエコホーム支援事業とは、国土交通省が開催している補助金制度です。条件や対象などが複雑ですが、エコキュートの補助金を貰うことができます。しかし、エコキュートだけを購入したい場合には、あまりおすすめできません。
そこで今回は、子育てエコホーム支援事業でエコキュートの補助金を貰うことについて解説します。どんな人におすすめの補助金制度なのか、エコキュートの購入におすすめの補助金制度なども紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
子育てエコホーム支援事業でエコキュートの補助金は貰える?
結論から申し上げますと、子育てエコホーム支援事業でエコキュートの補助金を貰うことはできます。
子育てエコホーム支援事業でエコキュートの補助金を貰う方法は次の2種類です。
- リフォーム工事で申請する
- 住宅を購入して申請する
上記を順番に解説します。
リフォーム工事で申請する
子育てエコホーム支援事業では、次のリフォーム工事に対して補助金を支給しています。
- 開口部の断熱改修
- 外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
- エコ住宅設備の設置
- 子育て対応改修
- 防災性向上改修
- バリアフリー改修
- 空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
- リフォーム瑕疵保険等への加入
上記のなかの、エコ住宅設備の設置にエコキュートが含まれています。一定以上の性能を持っているエコキュートに買い換えた場合、1戸あたり3万円の補助金を貰うことが可能です。
ただし、本補助金制度のリフォーム工事では、次の2つの注意点があります。
- 必須工事を1つ以上申請する
- 補助金額の合計が5万円以上である
本補助金制度では、「開口部の断熱改修」「外壁、屋根・天井又は床の断熱改修」「エコ住宅設備の設置」の3つが必須工事で、1つ以上行う必要があります。エコキュートは必須工事に含まれているため、1つ目の条件はクリアしています。
しかし、本補助金制度のリフォーム工事では、補助金額が5万円以上でないと申請できません。
エコキュートの補助金額は3万円のため、残り2万円以上の補助金が貰えるリフォーム工事を一緒に申請する必要があります。
単独では申し込めないため、ほかのリフォーム工事の内容をチェックして住宅に必要と思われるものを選びましょう。
住宅を購入して申請する
子育てエコホーム支援事業では、次の条件の片方に該当する世帯が長期優良住宅やZEH住宅を新築注文する、あるいは分譲住宅を購入する場合に最大100万円の補助金を貰うことができます。
- 申請時点で2005年4月2日以降に生まれた子供がいる子育て世帯
- 申請時点で1983年4月2日以降に生まれた夫、あるいは妻がいる若者夫婦世帯
子育てエコホーム支援事業は上記のような子育て世帯、あるいは若者夫婦世帯が長期優良住宅やZEH住宅を手に入れるのに役立つ補助金制度です。
ZEH住宅とは、エネルギーを生み出す住宅機器があり、省エネ性能の高い住宅機器を使用しているため、1年間のエネルギー収支がゼロの住宅を指します。
そのため、ZEH住宅では太陽光発電システムやIHクッキングヒーターなどのほかに、エコキュートの導入も必要です。
つまり、子育て世帯や若者夫婦世帯なら、エコキュートを導入するZEH住宅を購入する際に、最大80万円の補助金制度を受けられます。
子育てエコホーム支援事業でエコキュートを購入すべき?
子育てエコホーム支援事業を活用してエコキュートの補助金を受け取ることは可能ですが、次のような理由からエコキュートで申し込むことはおすすめできません。
- リフォーム工事の場合は補助金額が小さい
- 住宅を購入する場合は支出が大きい
上記を順番に解説します。
リフォーム工事の場合は補助金額が小さい
子育てエコホーム支援事業のリフォーム工事でエコキュートの補助金を申請すると、1戸あたり3万円です。
補助金制度によって補助金の対象や金額は異なります。エコキュートは省エネ性能の高い給湯器のため、都道府県や市区町村レベルで補助金制度を行っている傾向があり、相場は1万円~5万円程度です。
相場からすると、子育てエコホーム支援事業のリフォーム工事で貰える補助金額は平均額と言えます。
子育てエコホーム支援事業のリフォーム工事は世帯条件や住んでいる場所に条件が無いため、どなたでも申し込むことができます。
都道府県や市区町村で行っている補助金制度とも併用できるため、一見するとおすすめの補助金制度のように思えますが、同時期に開催される「給湯省エネ2024事業」と比べると金額が小さいです。
給湯省エネ2024事業とは経済産業省が開催している補助金制度で、エコキュートへの買い替えで最大18万円の補助金を貰える可能性があります。
全ての方が上限まで貰えるとは限りませんが、子育てエコホーム支援事業のリフォーム工事に比べると補助金額が高額です。
子育てエコホーム支援事業と給湯省エネ2024事業は、同じ機器での補助金の申し込みはできません。そのため、エコキュート単体での補助金を考えると、子育てエコホーム支援事業よりも給湯省エネ2024事業のほうがおすすめです。
なお、給湯省エネ2024事業は給湯器に関する補助金制度のため、ほかの住宅機器の購入やリフォームに関する補助金はありません。
家全体のリフォームを考えている方は、エコキュートだけ給湯省エネ2024事業で申し込み、ほかのリフォーム工事を子育てエコホーム支援事業で申し込むと良いでしょう。
住宅を購入する場合は支出が大きい
エコキュートが条件に含まれているZEH住宅とは、高断熱性や省エネ性能に優れ、創エネ機能を有している住宅です。そのため、ZEH住宅には次のような住宅機が必要になります。
- 太陽光発電システム
- エコキュート
- IHクッキングヒーター
- 断熱材
- 断熱窓ガラスなど
住宅の規模や機器の性能などによって異なりますが、35坪の二階建て住宅をZEH仕様にするために300万円程度の費用が追加で発生します。
つまり、通常の住宅を購入するよりも、ZEH住宅を注文、あるいは購入すると支出が大きくなる可能性は高いです。
高額な補助金制度ではありますが、受け取るための支出を考えると、新築注文住宅や分譲住宅でエコキュートだけを使用したいと考えている方には、あまりおすすめできません。
一方で、最初からZEH住宅を注文したい、購入したいと考えている方には非常におすすめの補助金制度です。
なお、ZEH住宅の場合は補助金額の上限が80万円で、次の条件に両方とも当てはまると40万円に引き下げられます。
- 住宅が市街化調整区域にある
- 住宅が土砂災害警戒区域又は浸水想定区域にある(洪水浸水想定区域又は高潮浸水想定区域における浸水想 定高さ3m以上の区域をいう。)
子育てエコホーム支援事業ってどんな方におすすめ?
子育てエコホーム支援事業は次のような方におすすめです。
- 家全体のリフォームを考えている方
- ZEH住宅や長期優良住宅を購入したい方
上記を順番に解説します。
家全体のリフォームを考えている方
子育てエコホーム支援事業は家全体のリフォームを考えている方におすすめの補助金制度です。
対象となるリフォーム工事の補助額の合計を合算して、上限20万円までが補助金として貰えます。
エコキュート以外に、断熱性に優れた窓や扉への交換、外壁の改修、ビルトイン食器洗機、掃除しやすいレンジフード、バリアフリーなどのリフォーム工事も対象となっています。
対象となるリフォーム工事の種類が幅広いため、リフォームを考えている方はチェックしてみましょう。
なお、本補助金制度は全世帯が対象となっていますが、子育て世帯と若者夫婦世帯で条件を満たすと、補助金額の上限が最大60万円まで引き上げられます。
例えば、長期優良住宅やZEH住宅ではない普通の住宅を購入してリフォーム工事を行う場合は、最大60万円の補助金を受けることが可能です。
住宅を購入してからリフォームを考えている方もチェックしてみると良いでしょう。
ZEH住宅や長期優良住宅に住みたい方
子育て世帯や若者夫婦世帯で、ZEH住宅や長期優良住宅に住みたいと考えているにもおすすめの補助金制度です。
ZEH住宅は年間のエネルギー収支がほぼゼロの住宅のため、電気代の節約を期待できます。また、断熱性や気密性が優れているため冷暖房効率が良く、一年を通じて快適に過ごすことが可能です。
長期優良住宅は耐久性や効率性を重視している住宅のため、大規模な地震や火災が起きても家族や家財などを守れます。また、耐久性と品質が高い状態を維持できるため、将来の売却時の価値が下がりにくいです。
ZEH住宅と長期優良住宅は通常の住宅に比べてメリットが多くあるため、人生を豊かにしてくれる可能性があります。
子育て世帯や若者夫婦世帯で、住宅の価値を高めて人生を豊かにしたいと考えている方は、ZEH住宅と長期優良住宅で補助金が貰える子育てエコホーム支援事業の利用を検討してみましょう。
なお、本補助金制度はエコホーム支援事業者に登録してある事業者と契約しないと対象外となります。契約を結ぶ前に、本補助金制度の支援事業者なのか、確認することが必要です。
エコキュートだけを購入したい方には給湯省エネ2024事業がおすすめ
エコキュートだけを購入したい方は、給湯省エネ2024事業を活用しましょう。
給湯省エネ2024事業は省エネ性能の高い給湯器の購入やリースに対して補助金を出します。
エコキュートの場合は、1台につき基本補助金が8万円貰えて、条件を満たすことで最大5万円が加算され、電気温水器からの買い替えなら撤去加算額5万円も加わり、最大18万円に補助金がアップします。
前に使用していた給湯器がガス給湯器であっても、1台につき13万円の補助金が貰えることは魅力的です。
給湯省エネ2024事業に登録している事業者から、一定以上の性能を有したエコキュートを購入することが条件となっていますが、基本的に主要メーカーの最新機種なら条件を満たしています。
エコキュートの相場は40万円~70万円と高額で、一般的な補助金の相場は1万円~5万円です。エコキュートの補助金として10万円を超えているものは珍しいため、エコキュートだけを購入したい方におすすめの補助金制度になります。
まとめ
以上が、子育てエコホーム支援事業でエコキュートの補助金を貰うことについての解説です。子育てエコホーム支援事業でエコキュートの補助金を貰うなら、リフォーム工事か、ZEH住宅を注文する、あるいは購入する方法があります。
しかし、どちらもエコキュート以外の住宅機器の購入や設置などが条件に含まれているため、支出が大きくなる可能性があります。また、エコキュートだけの補助金額と考えると大きいとは言えません。
エコキュートだけを購入したいと考えている人は、給湯省エネ事業がおすすめです。1台につき8万円~18万円までの補助金を貰うことができ、住んでいる場所によっては都道府県や市区町村の補助金制度と併用することもできます。
「エコ突撃隊」では、メーカー正規品を低価格で販売しております。給湯省エネ事業の対象機器を扱っており、補助金制度に詳しいスタッフが対応したしますので、エコキュートの購入を考えている方は、ぜひご相談ください。
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