蓄電池
2022/08/30
シャープの蓄電池の特徴は?機能やおすすめのシャープ蓄電池を紹介
シャープは国内屈指の知名度を誇るメーカーです。太陽光発電関連の技術開発に早くから着手しており、蓄電池でのシェアは国内トップを争っています。 ユーザーのライフスタイルや目的に合った商品開発を心がけており、蓄電池やパワーコンディショナーの種類が豊富です。 しかし、様々な組み合わせのシステムがあるので、迷ってしまいます。
そこで今回は、シャープの蓄電池の特徴について解説します。ラインナップやおすすめのシャープ蓄電池を紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
シャープとは?
シャープは大阪府堺市に本社を置く、国内有数の電機メーカーです。誠意と創意を経営理念に掲げており、ユーザーのライフスタイルや目的に合うような商品開発を常に心がけています。
太陽光発電システムに関する技術開発の歴史は古く、1959年に着手すると、1960年に太陽電池付きトランジスタラジオの試作に成功し、1963年にはいち早く太陽電池の量産化に成功しています。
メジャーな商品で言えば、乾電池が不要な太陽電池付電卓を世界で初めて販売したのはシャープです。
2000年代に入って各メーカーが家庭用蓄電池の開発に着手すると、シャープも高い技術力を駆使した製品を販売しています。
また、太陽光発電システム以外にも様々な事業を展開しているため、蓄電池とエアコンといった組み合わせにより電気を効率よく利用できるシステムの開発などに成功しています。
シャープの蓄電池の特徴は?
シャープの蓄電池の特徴は以下のとおりです。
- 満充電までの時間が早い
- クラウドサービスによって管理される
- サイクル数が多い
上記の特徴を順番に解説します。
満充電までの時間が早い
シャープの蓄電池の最大の特徴は満充電までにかかる時間が他のメーカーに比べて短いことです。次の表は、満充電までにかかる時間を公開しているメーカーをまとめたものです。
メーカー | 満充電までにかかる時間 | 蓄電容量 |
---|---|---|
シャープ | 約2.5時間 | 8.4kWh |
パナソニック | 約5時間 | 5.6kWh |
京セラ | 約6時間 | 6.5kWh |
エリーパワー | 約4時間 | 5.4kWh |
蓄電池は1時間あたり約1kWh~2kWhほど充電できます。蓄電容量が増えるほど満充電までにかかる時間も増えますが、シャープの蓄電池は急速充電に対応しています。
2018年以降に販売された蓄電池なら、蓄電容量8.4kWhの大容量タイプでも満充電までにかかる時間が約2.5時間とスピーディーになっており、効率よく電気を溜めることが可能です。
充電にかかる時間が短いと、晴れや日照時間が少ない地域や場所でも蓄電効率が下がらないため、太陽光発電に向いていない場所に住んでいる方におすすめのメーカーになります。
クラウドサービスによって管理される
シャープは蓄電池メーカーのなかでも、クラウドサービスに力を入れています。専用アプリ「COCORO ENERGY」によって、電気の使用状況や太陽光発電システムの発電量、蓄電池の残量はいつでも確認できます。
また、AIが生活パターンや翌日の日射予報から発電量を予測して翌日の余剰発電電力量を試算して、電力を効率よく運用します。クラウドサービスは定期的にアップデートをしており、新機能も搭載しているので、どんどん賢くなっていきます。
同じアプリから別のシャープ機器を操作できるのもポイントです。例えば、エアコンの切り忘れや、帰宅前のお湯はりなどを遠隔操作で指示できます。
他にも、シャープでは24時間365日モニタリングサービスを行っています。異常が発生したすぐにメールで通知して、修理依頼などを受け付けます。保証期間満了後も継続して利用できるサービスなので、安心して設置できます。
サイクル数が多い
シャープの蓄電池はサイクル数が多いです。サイクル数とは充電・放電を1セットとして、何回充放電を繰り返せるかという回数を表しています。
蓄電池は充放電を繰り返していくと、充電できる蓄電容量が減少していきます。サイクル数は、「このサイクル数までは蓄電容量が一定以下にならない」という目安です。
次の表は、サイクル数を公開しているメーカーをまとめたものです。
メーカー | サイクル数 |
---|---|
シャープ | 12,000回 |
京セラ | 8,000回 |
エリーパワー | 12,000回 |
長州産業 | 8,000回 |
シャープの蓄電池のサイクル数は12,000回で、他のメーカーに比べて多い傾向です。仮に、充放電を1日2サイクル行ったとしても、15年以上は蓄電池の蓄電容量は一定値以下になりません。そのため、シャープの蓄電池は長期間使用できるという評判を得ています。
シャープの蓄電池のラインナップは?
シャープの蓄電池は蓄電容量によって3つの種類があります。
蓄電池の種類 | 蓄電容量 |
---|---|
大容量タイプ | 8kWh~ |
ミドルタイプ | 6kWh~8kWh |
コンパクトタイプ | 4kWh~6kWh |
上記のタイプを順番に解説します。
大容量タイプ
シャープ蓄電池の大容量タイプは蓄電容量が8kWh以上の商品を指します。記事執筆時点では、次の機種が大容量タイプに該当します。
型名 | 蓄電容量 | 概要 |
---|---|---|
JH-WB2021 | 9.5kWh | 自家消費や停電時など幅広く活躍できるモデル |
JH-WB1921×2 | 13.0kWh(6.5kWh×2台) | 蓄電池2台でゆとりある生活を過ごせる |
JH-WB1821 | 8.4kWh | 大容量ながらコンパクトなサイズ 急速充電は可能 |
JH-WB1622 | 8.4kWh | 大容量ながらコンパクトなサイズ 急速充電はできない |
JH-WB2021は蓄電容量が9.8kWhの蓄電池です。パワコンの種類によっては全負荷型になるので、停電しても全ての部屋に給電が可能となり、大容量タイプなので停電が長引いても対応できます。
JH-WB1921×2は蓄電容量が6.5kWhの蓄電池を2つ組み合わせた商品です。蓄電容量が合計で13.0kWhに増えるため、ゆとりある生活を過ごしたい方におすすめの蓄電池です。
JH-WB1821は大容量ながらもコンパクトなデザインとなっています。ハイブリッドタイプの蓄電池なので、パワーコンディショナーが1台で済むので、余分な工事や設置スペースを必要としません。
JH-WB1622はJH-WB1821とサイズや蓄電容量が同じですが、大容量タイプの中で急速充電が行えない商品になります。特別な事情がないなら、JH-WB1622よりも、JH-WB2021やJH-WB1821を検討してみましょう。
ミドルタイプ
シャープ蓄電池のミドルタイプは蓄電容量が6kWh~8kWhの商品を指します。記事執筆時点では、次の機種がミドルタイプに該当します。
型名 | 蓄電容量 | 概要 |
---|---|---|
JH-WB1921 | 6.5kWh | 設置後に増設が可能なモデル |
JH-WB1711 | 6.5kWh | コンパクトな屋内専用タイプ |
JH-WB1921は蓄電容量が6.5kWhの蓄電池です。あとから蓄電池を増やすことが可能で、EV用コンバーターがあればEVに充電することができます。
JH-WB1711は屋内専用の蓄電池です。奥行き26.3cmと薄く、ちょっとした収納スペースに置くことができます。屋内用の蓄電池のため、家の敷地が狭い方におすすめの商品です。
コンパクトタイプ
シャープ蓄電池のコンパクトタイプは蓄電容量が6kWh以下の商品を指しており、記事執筆時点だとJH-WB1621のみです。
JH-WB1621は蓄電容量が4.2kWhで、ハイブリッドタイプですが、パワコンは特定負荷型のみとなっています。全負荷型と違って、停電時に特定の部屋のコンセントにしか給電できません。
蓄電容量が少なく、特定の部屋にしか給電できない蓄電池のため、コストが抑えられているのが最大の特徴です。停電時に必要最低限の備えをしておきたい方におすすめの商品になります。
エコ突撃隊でおすすめのシャープの蓄電池
エコ突撃隊でおすすめのシャープの蓄電池は「JH-WBPD7040」です。シャープの蓄電池はクラウド蓄電池システムの組み合わせごとに代表品番が設定されており、「JH-WBPD7040」は大容量タイプのJH-WB1821を中心に組み合わせています。
次の表は、シャープの蓄電池のスペックを簡単にまとめたものです。
システム代表品番 | JH-WBPD7040 |
---|---|
蓄電池の型番 | JH-WB1821 |
タイプ | ハイブリッド |
型 | 特定負荷型 |
蓄電容量 | 8.4kWh |
自立出力 | 2.0kVa |
その他 | 急速充電が可能 特定負荷型 200V家電製品には対応していない |
JH-WBPD7040は蓄電池がJH-WB1821、パワコンはハイブリッドタイプのJH-42KT2Bです。蓄電容量が多く、ハイブリッドタイプなので設置費用を抑えることができ、無駄なく電力を変換できます。
ただし、JH-42KT2Bは全負荷型ではなく、特定負荷型のパワーコンディショナーです。停電時はあらかじめ設定した部屋のコンセントのみ給電し、200V家電製品には対応していないので、IHクッキングヒーターやエコキュートを停電中に使用できません。
JH-WBPD7040は急速充電が可能で、サイクル数が多いため充電池の性能が下がりづらいというメリットがあります。
しかし、特定負荷型のため、停電時に全ての部屋で電気を使用したい、エアコンやIHクッキングヒーターを使用したいと考えている方は別の蓄電池を検討してみましょう。
まとめ
以上が、シャープの蓄電池の解説になります。シャープの蓄電池は蓄電容量ごとに3つのタイプがあり、サイクル数が多いため長期間使用できます。また、他のメーカーに比べて満充電までにかかる時間が早いので、太陽光発電量が少ない場所でも効率よく運用できます。
そのため、太陽光発電システムとの併用を考えている方におすすめのメーカーです。後付け可能な商品も多いので、既に太陽光発電システムを設置していて、蓄電池を交換したい方にもおすすめです。
エコ突撃隊では、シャープ以外にも様々なメーカーの蓄電池を販売しています。創業23年、総施工件数25,000件を突破しており、これまでに多くのお客様に満足して頂いております。蓄電池のことでご相談がありましたら、ぜひエコ突撃隊までご連絡ください。
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