そこで今回は、ファーウェイの蓄電池「LUNA2000シリーズ」について解説します。LUNA2000シリーズを購入する際の蓄電容量の目安も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

LUNA2000シリーズの基本スペック

ファーウェイのLUNA2000シリーズの基本スペックは次になります。

	LUNA2000シリーズ
型番	LUNA2000-5-NHS0	LUNA2000-10-NHS0	LUNA2000-15-NHS0
実効容量	5kWh	10kWh	15kWh
充電	PV充電:約3.3時間 AC充電:約3.3時間	PV充電:約3.3時間 AC充電:約5時間	PV充電:約3.3時間 AC充電:約7.5時間
寸法 (幅×奥行×高さ)	670 * 150 * 600 mm	670 * 150 * 960 mm	670 * 150 * 1320 mm
重さ	63.8kg	113.8kg	163.8kg
設置場所	屋内・屋外
品質保証	基本保証10年、延長保証最長15年(有償)
拡張性	最大で2台併設可能 (最大増設30kWhまで)

ファーウェイのLUNA2000シリーズは蓄電容量が5kWh、10kWh、15kWhの3種類があり、それぞれサイズや重量が異なります。

蓄電容量が大きいほど高くなる傾向にありますが、奥行きは150mmとかなり薄いです。スタイリッシュで洗練されたデザインのため、屋外に置いてあっても家の景観を損ねず、狭小スペースにも設置しやすいです。

LUNA2000シリーズの最大の特長は、蓄電池ユニットを後から組み合わせることで、最大30kWhまで増設できます。

子供の人数が増えたり、エコキュートやIHクッキングヒーターなどを導入したりするなど、ライフスタイルの変化に合わせて蓄電容量を増やすことができます。

また、電気料金を節約できる「経済モード」、万が一の災害に備えて蓄電を優先する「防災モード」、環境への影響を考えた「エコモード」の3つの運転モードがあるので、利用者の目的に合ったモードを選択できます。

ファーウェイってどんなメーカー?

ファーウェイ(HUAWEI)とは、中国のメーカーで主にスマートフォンやタブレット、パソコンなどの電子機器・通信機器を扱っているメーカーです。

2020年のスマートフォンの出荷台数は1億8,900万台で、サムスン電子やAppleに次ぐシェア第3位に位置しています。そのため、ファーウェイ=スマートフォンというイメージは強く、「ファーウェイの蓄電池」と聞いて不思議に思う方もいるかもしれません。

実は、ファーウェイは産業用パワーコンディショナを以前より販売しており、出荷量は世界シェア第1位を5年連続で獲得しています。累計不具合率が0.5%という低い数値なため、安全性が高いと評価されています。

「LUNA2000シリーズ」はファーウェイが日本の家庭用蓄電市場に新しい風を吹かすと期待されている蓄電池になります。

LUNA2000シリーズの特長

ファーウェイのLUNA2000シリーズは次のような特長があります。

• ハイブリッド型蓄電池のため電力変換ロスが少ない
• モジュールを組み合わせることで蓄電容量が最大30kWhまで増設可能
• 蓄電容量を100%活用可能
• システム周りが充実している
• 全負荷型と特定負荷型を選択できる

それぞれ、順番に解説します。

ハイブリッド型蓄電池のため電力変換ロスが少ない

ファーウェイのLUNA2000シリーズはハイブリッド型蓄電池です。ハイブリッド型蓄電池とは、太陽光発電システムと蓄電池に必要なパワーコンディショナを1台で制御できる種類のことで、電力変換ロスが少なくなる傾向があります。

一般的なハイブリッド型蓄電池の電力変換効率は95%前後と言われていますが、LUNA2000シリーズの電力変換効率は97%と高い数値となっています。

つまり、LUNA2000シリーズは太陽光発電システムで発電した電力を効率よく蓄えることができる蓄電池と言えます。

モジュールを組み合わせることで蓄電容量が最大30kWhまで増設可能

LUNA2000シリーズは電力を蓄える電池部分がモジュールタイプとなっています。5kWh単位のモジュールを複数組み合わせることで増設可能なため、最大30kWhまで蓄電容量を増やすことができます。

また、電池部分がモジュールタイプになっているため、個々の電池を独自に管理できるというメリットがあります。

一般的な蓄電池は古い電池が劣化すると、他の電池が新しくても劣化した電池の容量に合わせて下がってしまいます。しかし、LUNA2000シリーズはモジュールごとに独自に管理しているため、新しい電池でも常に最大使用が可能です。

つまり、LUNA2000シリーズはライフスタイルの変化に合わせて蓄電容量を最大30kWhまで増やすことができる機種になります。

蓄電容量を100%活用可能

一般的な蓄電池は、バッテリーの劣化を防ぐために実際に使用できる電力量(実効容量)は蓄電容量の75%～90%までという制限があります。

LUNA2000シリーズの実効容量は蓄電容量分をすべて利用できます。そのため、同じ蓄電容量の蓄電池と比較すると、ファーウェイのLUNA2000シリーズの方が約20%も蓄電できてお得だと言えます。

システム周りが充実している

LUNA2000シリーズはシステム周りが充実しているため、安全性が高い蓄電池です。安全対策として、次のシステムを導入しています

• 非常電源に自動で切り替わる
• AIスマートアーク

LUNA2000シリーズでは、蓄電池のモジュールごとに8個のセンサーを搭載しています。災害が起こった場合、センサーがすぐに異変を感知して、非常電源へ自動で切り替わります。

例えば、台風で送電線が切れた場合、蓄電池が自動で感知して、自立運転モードに切り替えてくれます。自分で操作する必要が無いため、非常時でも安心して行動ができます。

また、LUNA2000シリーズはAIスマートアークが導入されています。内部のセンサーが直流アークを検知すると、パワーコンディショナをすぐに停止します。

直流アークとは、空気中に電気が流れる現象のことで、発生すると火災を引き起こす恐れがあります。

LUNA2000シリーズのAIスマートアークは、アーク発生前のノイズパターンを100万種類以上記憶しており、ノイズを検知したらすぐさまパワーコンディショナを止めて、火災を未然に防いでくれるのです。

これらのシステムを導入していることから、LUNA2000シリーズは安全性の高い蓄電池だと言えます。

全負荷型と特定負荷型を選択できる

LUNA2000シリーズは全負荷型と特定負荷型を選択できる蓄電池になります。それぞれの違いは以下の通りです。

	特徴
全負荷型	停電時でも家全体に電気を供給できる
特定負荷型	停電時に特定の部屋だけ電気を供給する

全負荷型の蓄電池は、停電時でも普段通りに電気を利用できます。200Vの家電製品にも対応しているので、IHクッキングヒーターやエコキュートなどの家電製品を動かすことができます。

一方、特定負荷型は事前に指定した部屋にだけ給電する仕組みです。特定の部屋だけに電力を供給するので、蓄電容量が少ない蓄電池でも長時間の停電に対応できます。

全負荷型と特定負荷型を選択できるため、蓄電容量や停電時に使用したい家電製品などに合った方を選択できるのもLUNA2000シリーズの大きなメリットです。

LUNA2000シリーズを選ぶときの蓄電容量の目安

LUNA2000シリーズを選ぶときに重要になるのが、蓄電容量です。LUNA2000シリーズは、あとから蓄電容量を増やすことはできますが、発電量や消費量に対して蓄電容量が多すぎても、少なすぎても勿体ないです。

そのため、LUNA2000シリーズを選ぶときは、太陽光発電システムの設置容量から余剰発電電力量を計算して、蓄電容量を決めると良いです。

次の表は1日の自家消費電力量を5kWhとした場合の蓄電容量と太陽光発電システムの発電量の早見表になります。

太陽光発電システムの設置容量	年間発電量	1日の発電量	蓄電池容量の目安
3kW	3,300kWh	9kWh	4kWh
4kW	4,400kWh	12kWh	7kWh
5kW	5,500kWh	15kWh	10kWh
6kW	6,600kWh	18kWh	13kWh
7kW	7,700kWh	21kWh	16kWh

上記の表はあくまでも目安です。設置容量5kWhの場合、蓄電容量が必ず10kWh必要ということにはならず、家族の人数やライフスタイルによって1日の消費電力は異なります。

LUNA2000シリーズを購入する際は、工務店や販売店と相談をして、適切な蓄電容量を選ぶようにしましょう。

まとめ

以上が、ファーウェイの蓄電池「LUNA2000シリーズ」の解説になります。LUNA2000シリーズはハイブリッド型蓄電池の中でもトップクラスに性能が高いです。また、デザイン性に優れており、コンパクトな設計となっているので、狭小スペースにも設置しやすいです。

AIスマートアークを始め、様々なシステムにより高い安全性となっているのも魅力的なポイントです。購入後、あとから蓄電池モジュールを増設できるので、ライフスタイルの変化に合わせて蓄電容量を増やすことができます。

エコ突撃隊では、ファーウェイの蓄電池「LUNA2000シリーズ」を販売しております。仲介業者を減らすことで、メーカー正規品を低価格でご提供しており、創業23年、総施工件数25,000件を突破。これまでに多くのお客様に満足して頂いております。

ファーウェイの蓄電池「LUNA2000シリーズ」や、他のメーカーの蓄電池でご相談がありましたら、ぜひエコ突撃隊までご連絡ください。

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