オール電化
2023/05/27
日立のエコキュートは補助金の対象?6つの特徴を解説!
「エコキュートはどれも同じでしょう?」という意見を聞いたことがあります。たしかに、エコキュートはヒートポンプという仕組みを採用している以上、基本構造は各社とも似たり寄ったりです。
しかし、それ以外の部分ではかなり企業の独自色が垣間見えます。日立のエコキュートの場合は、水道から直接水を引き込み、エコキュートの熱をつかって温めるので、高圧のシャワーを使用できるというのが売りです。
また、カルシウム分を多く含む高硬度水道水や井戸水にも対応しているタイプがあるのも、日立ならではの特徴です。今回は日立のエコキュートの6つの特徴を中心に解説します。
日立のラインナップ
日立のエコキュートは合計4つのタイプから成り立っています。
タイプ | 仕様 | 品番 | 容量 |
---|---|---|---|
水道直圧給湯 フルオート ナイアガラ出湯 |
高効率タンク | BHP-FV46WD | 460L |
高効率タンク | BHP-FV37WD | 370L | |
標準タンク | BHP-F46WD | 460L | |
標準タンク | BHP-F37WD | 370L | |
寒冷地仕様 | BHP-F46WDK | 460L | |
寒冷地仕様 | BHP-F37WDK | 370L | |
水道直圧給湯 フルオート 高高度水道水・井戸水対応 ナイアガラ タフネス |
標準タンク | BHP-FW46WD | 460L |
標準タンク | BHP-FW37WD | 370L | |
寒冷地仕様 | BHP-FW46WDK | 460L | |
寒冷地仕様 | BHP-FW37WDK | 370L | |
フルオート | 高機能タンク | BHP-FR46WU | 460L |
高機能タンク | BHP-FR37WU | 370L | |
FGタイプ | BHP-FG46WU | 460L | |
FGタイプ | BHP-FG37WU | 370L | |
標準タンク | BHP-F46WU | 460L | |
標準タンク | BHP-F37WU | 370L | |
寒冷地仕様 | BHP-F46WUK | 460L | |
寒冷地仕様 | BHP-F37WUK | 370L | |
薄型タンク | BHP-FS46WH | 460L | |
薄型タンク | BHP-FS37WH | 370L | |
給湯専用 | オートストップ機能付き | BHP-ZA46WU | 460L |
オートストップ機能付き | BHP-ZA37WU | 370L |
エコキュート選びの7つの基準
日立のエコキュートには様々な種類があり、どのように選べばよいか迷うかもしれません。これから、7つの選択基準を提示しますので、自分のケースに当てはめてみましょう。
- 居住地域の最低気温
- 塩害の影響の有無
- 使用している水の水質
- 設置スペースの広さや形状
- 給湯タイプ
- 希望する水圧
- 家族の人数
居住地域の最低気温が-10℃を下回る場合は寒冷地仕様のエコキュートにした方がよいでしょう。海岸に近く、潮風の影響を受ける場所は耐塩害仕様にしなければなりません。井戸水や硬度が高い水道水を使用している地域であれば、ナイアガラ タフネスがおすすめです。
設置スペースが狭い場合は薄型タンクを使用します。また、自動で湯はり、保温、足し湯をするのであればフルオートがよいでしょう。
エコキュートにおいて水圧はとても重要です。浴槽が3階にあったり、シャワーの水圧を高めたり、台所と浴室の両方でお湯をストレスなく使いたいのであれば、ナイアガラ出湯がおすすめです。また、人数が4人以上なら460Lタンクのほうがよいでしょう。
日立の6つの特徴
日立のエコキュートにはどのような特徴があるのでしょうか。6つの特徴について紹介します。
水道直圧給湯
日立のエコキュートの一番の特徴は「ナイアガラ出湯」です。日立独自の技術で、タンクの水を温め、その熱を利用して水道水を加熱する仕組みです。この方式のメリットは2つあります。
1つ目のメリットは水圧が高いことです。給湯圧力が従来の高圧タイプの1.6倍もあり、今までエコキュートからの給湯に不向きだった3階でもシャワーや浴槽への湯張りが可能となります。
従来型のエコキュートは、湯はり、シャワー、台所の全てのお湯を貯湯タンク内のお湯でまかなうため、お湯を使い切ると水圧が弱まることがありました。しかし、日立の場合は貯湯タンクのお湯は湯はりのみに使い、シャワーや台所で使うお湯は水道水を温めて使います。そのため、水圧が下がりにくく、台所と浴室の両方で同時に使うことができるのです。
2つ目のメリットはお湯がそのまま飲めることです。水道水はプレート式給湯熱交換器で熱せられます。プレート式熱交換器は貯湯タンクのお湯の熱を利用しますが、お湯と水道水が混ざりあわない仕組みになっているので、そのまま飲むことができます。
また、配管にステンレスを使用しているため腐食に強く汚れにくいという性質もありますので安心できます。
カルシウムを多く含む水質に強い
日立のエコキュートのうちナイアガラ タフネスは、カルシウムを多く含む水を使っても配管が詰まりにくいという長所があります。硬度の高い水にはカルシウム成分が多く含まれ、温度を上げることで配管にカルシウムなどが付着して詰まらせてしまうことがあります。
ナイアガラ タフネスはタンクの水の入れ替えが少ないため、新たなカルシウムが流入しにくい仕組みになっています。ステンレス配管を採用しているため、腐食しにくいのも特徴です。こうした工夫をしているため、自信をもって5年間のシステム保証を付けています。
高い省エネ性能
ランニングコストが安いのも日立のエコキュートの特徴です。ランニングコストとは維持費のことで、エコキュートの場合は月々に必要な電力料金・水道料金を意味します。エコキュートのメリットは、一般的なガス給湯器よりも維持費が安いことです。
都市ガス給湯器を100とすると、2023年型のBHP-FV37WDは43となり、57%もランニングコストを下げることに成功しました。使用する電力量が少ないということは、二酸化炭素の排出削減に貢献しているともいえるので、環境にやさしいといえます。
断熱性が高い「ウレタンク」
ウレタンクとは、断熱性が高くお湯が冷めにくい貯湯タンクのことです。発泡スチロール製の保温材よりも断熱性が高いウレタンフォームでタンクを覆っているため、お湯の温度が下がりにくくなっているのです。断熱性を向上させる真空断熱材を使用している最新型の場合は、保温能力がさらに高まります。
ウレタンフォームは、保温だけではなく耐震性能も高めてくれます。タンクを支える内脚や脚受け部にもウレタンフォームを充填することで耐震性が高まります。その結果、病院や学校などと同じ耐震クラスSの耐震性を獲得しました。
「きらりUVクリーン」
多くのエコキュートには、お湯を温めなおす追い炊き機能がついています。同じお湯を使用することから、衛生面で心配する人もいるかと思います。きらりUVクリーンは循環するお湯に深紫外線を照射し、雑菌の増殖を抑制する機能です。お湯の状態がきれいに保たれるため、残り湯の状態もよく、洗濯などに使用することもできます。
インテリジェント制御
センサーをつかった検知や過去のデータを基にした学習機能を駆使することで、効率よくエコキュートを使うことができます。
たとえば、過去1週間のお湯使用量をもとに、沸き上げ量を調整したり、過去の使用量を見える化することで、使用方法を見直すきっかけを作ったりしてくれます。もちろん、不意の来客や長期不在の時には、手動で設定切替することもできます。
給湯省エネ事業の実施
経済産業省は、高効率給湯器の導入を支援するため、13年ぶりにエコキュートへの補助金を復活させました。補助金額は1台あたり5万円です。対象となる給湯器は、省エネ法上で「トップランナー制度」の対象となっているエコキュートのうち、2025年度の省エネ目標をクリアしている機種です。
また、太陽光発電の余剰電力を利用する「おひさまエコキュート」も給湯省エネ事業による補助金の対象となります。
日立の補助金対象機種
日立で補助金の対象となっている機種についてまとめます。
2023年度発売製品
設置地域 | タイプ | 仕様 | 品番 | 省エネ基準 |
---|---|---|---|---|
一般 | 水道直圧給湯 フルオート | 高効率 | BHP-FV46WD | 117% |
水道直圧給湯 フルオート | 高効率 | BHP-FV37WD | 120% | |
水道直圧給湯 フルオート | 標準 | BHP-F46WD | 100% | |
水道直圧給湯 フルオート | 標準 | BHP-F37WD | 100% | |
水道直圧給湯 フルオート | 耐塩害 | BHP-F46WDE | 100% | |
水道直圧給湯 フルオート | 耐塩害 | BHP-F37WDE | 100% | |
フルオート | 高機能 | BHP-FR46WU | 100% | |
フルオート | 高機能 | BHP-FR37WU | 100% | |
フルオート | FG | BHP-FG46WU | 100% | |
フルオート | FG | BHP-FG37WU | 100% | |
フルオート | 薄型 | BHP-FS46WH | 100% | |
フルオート | 薄型 | BHP-FS37WH | 100% | |
寒冷地 | 水道直圧給湯 フルオート | 標準 | BHP-F46WDK | 106% |
水道直圧給湯 フルオート | 標準 | BHP-F37WDK | 110% | |
水道直圧給湯 フルオート | 高硬度・井戸水対応 | BHP-FW46WDK | 103% | |
水道直圧給湯 フルオート | 高硬度・井戸水対応 | BHP-FW37WDK | 106% | |
フルオート | 標準 | BHP-F46WUK | 106% | |
フルオート | 標準 | BHP-F37WUK | 110% |
2022年度発売製品
設置地域 | タイプ | 仕様 | 品番 | 省エネ基準 |
---|---|---|---|---|
一般 | 水道直圧給湯 フルオート | 高効率 | BHP-F46UDK | 117% |
水道直圧給湯 フルオート | 高効率 | BHP-F37UDK | 120% | |
フルオート | 薄型 | BHP-FS46TH | 100% | |
フルオート | 薄型 | BHP-FS37TH | 100% | |
寒冷地 | 水道直圧給湯 フルオート | 標準 | BHP-F46UDK | 106% |
水道直圧給湯 フルオート | 標準 | BHP-f37UDK | 110% | |
水道直圧給湯 フルオート | 高硬度・井戸水対応 | BHP-FW46UDK | 103% | |
水道直圧給湯 フルオート | 高硬度・井戸水対応 | BHP-FW37UDK | 106% | |
フルオート | 標準 | BHP-F46UUK | 106% | |
フルオート | 標準 | BHP-F37UUK | 110% |
出典:日立
給湯省エネ事業の予算は300億円確保されているため、慌てて申し込まなくても大丈夫です。しかし、対象期間は決められています。2022年11月8日から、遅くとも2023年12月31日までの間に契約したものが対象となりますので、事業者と相談して期限内に申請するようにしましょう。
まとめ
今回は日立のエコキュートの6つの特徴を中心に紹介しました。なんといっても、「水道直圧給湯(ナイアガラ出湯)は水圧を維持するという点から見て、非常に魅力的な仕組みです。
貯湯タンクの周りに高い断熱性能を持つウレタン剤を充填している点でも、省エネ・保温に力を入れていることがわかります。給湯性能や断熱性能に着目するのであれば、日立のエコキュートはかなりオススメです。高圧のエコキュートを探しているのであれば、ぜひ、検討してみてはいかがでしょうか。
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給湯省エネ事業にもしておりますので、エコキュートのご購入をご検討の際は、是非ご相談下さい。
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