蓄電池
2020/03/30
世界シェア上位Qセルズの使い勝手が良い全負荷蓄電池セイバーH
Qセルズのハイブリッド型蓄電システムの中でも、デルタ電子製の蓄電池を紹介していきます。世界でも太陽光出荷量トップ5に入る、韓国最大手メーカーのハンファで扱う住宅用蓄電池です。今回は容量も大きく使い勝手を選ばない全負荷タイプの蓄電池をご紹介!
Qセルズとは?
2010年代から、日本市場に本格参入してきた韓国のメーカーになります。正式な社名は株式会社ハンファという韓国最大手メーカーの中の1つとして韓国では有名な企業です。
その日本法人がハンファQセルズジャパンとなり、その日本各地にも営業所があり対応を行っています。
太陽光発電に関しては、ドイツにR&D(研究所)を持っており、韓国や中国、マレーシア等で生産を行っており、生産量も12019年時点では世界で5位となっております。
日本市場でも破格の値段で、従来の国内メーカーのシェアを奪っていき、徐々にシェアを拡大していき、認知度も上がってきています。
Qセルズの蓄電池
Qセルズが2020年3月時点で、ラインナップを保有している蓄電池は3種類あります。
うち、2種類が特定負荷型、1種類が全負荷型となっており、今回ご紹介するのはこの全負荷型のデルタ電子製の蓄電池になります。
なお、特定負荷型の蓄電池は、パナソニック製(公表はしていないが、スペックが全く同じ)とオムロン製の蓄電池を採用しています。
特定負荷と全負荷とは?
先ほどの説明で出てきた「特定負荷」と「全負荷」というキーワードですが、まずはこちらの説明をしていきます。
この違いは、簡潔に話すと「停電時に、住宅の中で使える回路が限られているか?それとも全部の回路が使えるか?」が違いです。
また、回路とは分電盤の各項目(1階リビングコンセント・洗面所…など)に1個の小ブレーカーに分かれている部分です。
「特定負荷」は、メーカーや機種のより異なりますが、主に2~4回路をバックアップすることができますが、「全負荷」は分電盤丸ごとバックアップするため、停電時に使える回路を限定する必要はありません。
こう聞きますと、明らかに「全負荷」の方が良く見えますが、各々でメリットとデメリットがありますので、そちらをご理解の上ご自身に合ったシステムを選択して頂くことをおすすめします。
特定負荷のメリットとデメリット
特定負荷の蓄電池を設置される方は、だいたいLDKのコンセントや冷蔵庫、照明、インターネットのルーター関連が集まる回路などに停電時の回路を持ってこられる方が多いです。
そのため、停電時は家族がLDKに集まって限定的に過ごすことになり、自由に各部屋で電気が使えないのがデメリットです。また蓄電できる容量も、使える範囲が限られていることもあり、
主流容量が5kWhと最低限の容量になっており、出力も100Vが主流の為、使える家電製品も限定されてきます。
またメリットは停電時に電気を使い過ぎない、というのがメリットではあります。
住宅用蓄電池は、主流が約5kWh前後の容量ですが、気にせず使っていると簡単になくなります。平均的な4人家族で使う電気の1日の消費量は約15kWh~20kWhとなっているため、1日の使用量の約3分の1~4分の1です。
全負荷のメリットとデメリット
全負荷は例えば就寝している時に、停電しても起床してから停電していることに気づかないレベルで自由に電気が使えます。
また容量も10kWh前後の製品が主流の為、容量も大きく停電時には非常に力強い存在です。また特定負荷の多くが、100V出力に対して全負荷型は、最大出力は各製品でありつつも200V出力ができる製品も多く、エアコンや給湯器を使うことができます。
デメリットとしては、気にせず使い過ぎてしまう点です。
最大出力を超えてしまうとシステムダウン(蓄電池システムが一旦停止して停電状態になる)しますが、同時に色々な箇所で電気を使わなければ問題はありません。
また家族で停電で、蓄電池からの出力に切り替わってくることがわかったら、家族に電気を使い過ぎないように注意する必要はあります。
今回のご紹介する蓄電池は、こちらの全負荷のタイプになります。
全負荷は、停電時にも200Vエアコンを使いたい、またはリビング以外に主寝室や他の部屋でも電気を使いたい、あとは太陽光発電システムが設置できない(設置する予定がない)場合は、単純に容量が大きいシステムが多いので災害対策の蓄電池には便利なシステムです。
Qセルズ・セイバー蓄電池システム
デルタ電子とは
1971年に台湾で創業した電子機器メーカーであり、日本には1989年からゲーム機器の内部電源や産業機器等を主として、事業を展開してきているメーカーです。
太陽光エネルギー分野の製品では、パワーコンディショナーを全世界で累計70万台以上出荷しており、世界でも実績のあるメーカーです。
セイバー蓄電システムの特徴
2種類の運転モード
セイバー蓄電システムは、自給自足を目指す「自家消費優先モード」と割安な深夜電力を貯めて有効的に使う「売電優先モード」の2種類です。
自家消費優先モードは、日中に太陽光発電で発電した電気のうち、自家消費した後の余ったいわゆる余剰電力を、蓄電池へ充電するモードです。
使い切れない、または蓄電池が満充電になった場合は、売電を行います。
売電優先モードは、日中に太陽光発電で発電した電気のうち、自家消費した後の余ったいわゆる余剰電力は、蓄電池へ充電せずに全て売電へ回すモードです。
蓄電池への充電は、時間帯別契約を行っていることを前提に、割安な深夜電力を蓄電池へ充電を行い、主に早朝や夜間、または雨天時で発電が稼げない日中に蓄電池からの電気を使います。
直流のまま充電するので、ロスが少ない
従来の太陽光と蓄電池を組み合わせたシステムは、太陽光発電で発電した電気(直流)を、パワーコンディショナーで一度変換(交流)し、蓄電池へ充電するためにまた変換(直流)する作業を行っていました。
そのため、太陽光と蓄電池の各々のパワーコンディショナーで変換ロスが発生し、約6~10%前後の発電した電気が無駄になっていました。
しかし、このセイバー蓄電システムは、太陽光で発電した電気を、直流のままダイレクトに蓄電池へ充電することができるため、変換ロスが極力少なくなり、効率よく発電した電気を蓄電することができます。
停電時の運転について
前半で紹介しました全負荷タイプの為、まず停電時のおいても、住宅の中全ての回路で電気を使うことができますので、各部屋の照明やコンセントが不自由なく使用可能です。
UPS機能(無停電電源装置)ではないため、切り替え時に一旦停電状態にはなります。
また全ての部屋で使えると言っても、最大出力2.5kVAのため、2.5kVAを超えると使用ができませんので、その点はご注意です。
太陽光発電からの充電量
太陽光発電システムと連携させることによって、太陽光で発電した電気を蓄電池へ充電出来ますが、最大充電量としても3kVAありますので、11.2kWhの電池が20%まで減っていたとしても、太陽光発電から最大限充電したとすると、計算上は3時間程度で満充電できていまします。
停電で使用できる家電製品の目安
セイバー蓄電システムは、5.9kWhの電池を単独で運転するタイプと、2つつなげて合計で11.2kWhで使用するタイプの2種類あります。
全負荷で利用されるのであれば、11.2kWhがおすすめになりますが、各容量でどれくらの家電製品を稼働できるかみてみましょう。
・LED×2個(80W)+テレビ(110W)+冷蔵庫(120W)+ノートPC(30W)+スマートフォン2台充電(10W):12時間/24時間
・LED照明(30W)単独:130時間/260時間
・冷蔵庫(50W)単独:48時間/96時間
・50型液晶テレビ(150W)単独:24時間/48時間
※ともに太陽光発電等で補充無しの5.9kWh/11.2kWh
保証について
こういった機器で最も心配になるのが、保証についてです。
Qセルズの保証では、蓄電池ユニットは無償で10年保証となっています。保証の範囲は、設置から10年での製造上の不具合および、蓄電池容量が定格充電容量の60%を下回った場合に、無償で修理や交換対応になる形です。また、有償で15年保証も用意されておりますので、心配な方は15年保証に延長しても良いかもしれません。
その他の、パワーモニターや計測ユニットなどは保証が1年となります。
肝心の蓄電池ユニットが無償で10年という点は安心感が強いですね。
スペック詳細
セイバーH6000シングルバッテリーシステム/セイバーH12000ダブルバッテリーシステム
・蓄電ユニット品番:BX_6.0
・定格容量:5.6kWh/11.2kWh
・初期実行容量:4.4kWh/8.5kWh
・定格放電電力:2.5kW
・最大充電電力:3.0kW
・細田充電電流:30A
・サイズ:幅552mm×高さ596mm×奥行200mm
・重量:75㎏
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