太陽光発電
2025/09/29
オクトパスエナジーを解約するのに連絡は必要?ケースごと手続きや電力会社の選び方などを解説
オクトパスエナジーを解約したい場合は、状況に応じた適切な対応が必要です。特に、引越し以外の理由で解約したい場合は、多少手間がかかることを覚えておきましょう。
そこで今回は、オクトパスエナジーを解約する場合の方法について解説します。オクトパスエナジーの解約を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
オクトパスエナジーを解約するのに連絡は必要?
結論から申し上げますと、オクトパスエナジーを解約する際、連絡が必要かどうかは状況によって異なります。
現在の住まいで他社へ電力契約を切り替える場合は、新しい電力会社が代行して解約手続きを行うため、自分からオクトパスに連絡する必要はありません。
一方で、引越しや建物の解体、電気の使用をやめるといったケースでは、契約者自身がマイページや電話で解約手続きを行う必要があります。
なお、オクトパスエナジーは解約時の違約金や契約期間の縛りがない点が特徴です。
ただし、解約や変更の手続きは、原則として電気の最終使用日の2営業日前までに行う必要があるため、早めの対応を心がけましょう。
たとえば、引越しや退去に関する、ほかの手続きを進めるタイミングにあわせて忘れず行うと良いです。
同住所で他社へ切り替える場合の手続き
現在の住所にそのまま住み続けながら、他社の電力会社へ契約を切り替える場合、オクトパスエナジーへの解約連絡は不要です。
新たに契約する電力会社が、切り替えに伴って旧契約の解約を自動で行ってくれます。ユーザー側は切り替え先の会社にWebから申し込むだけで手続きが完了します。
切り替えの適用時期は通常、申込完了後の次回検針日から新しいプランが反映されます。工事や立会いは原則不要で、スマートメーターへの交換が必要な場合でも、多くは費用無料かつ立会いは不要です。
なお、新しい電力会社へ申し込む際に、供給地点特定番号(22桁)や現在の契約者情報が必要になるため、事前に準備しておきましょう。
引越しに伴う解約の場合の手続き
引越しにより現在の住まいでオクトパスエナジーの契約を終了したい場合は、自分で解約手続きを行う必要があります。
手続きは、オクトパスエナジーのマイページから行います。手順は、以下のとおりです。
- オクトパスエナジーのマイページにログインする
- ご契約情報の下にある「引越し手続きへ」をクリックする
- 最終使用日や契約者情報、新住所(引越し後も継続する場合)などを入力する
- 内容を確認して送信する
解約に必要な情報は、契約者名・供給地点特定番号・最終使用日・新住所(引越し後も継続する場合)です。
連絡の期限は、最終使用日の2営業日前までで、建物の解体を伴う場合は7営業日前までとなっています。
また、引越し先でもオクトパスエナジーを継続利用する場合は、このフォーム内で新住所を入力することで、住所変更手続きも一緒に行えます。
オクトパスエナジーを解約する場合の手続き
引越しではなく、家屋の解体や長期の空き家化、事務所の閉鎖といった事情で電気の使用自体をやめる場合は、契約者自身がオクトパスエナジーへ解約の連絡を行う必要があります。
ただし、上記のケースにおける解約手続きは、マイページからではなく電話で行います。
カスタマーサポートの連絡先は 0800-080-7927 で、受付時間は 月〜木が9:00〜17:00、金曜日が9:00〜16:00(土日祝・年末年始は休み)となっています。スムーズに手続きを進めるためには、事前にお客様番号、供給地点特定番号、解約希望日を用意しておくと安心です。
電話での解約でも、最終使用日の2営業日前まで、建物の解体を伴う場合は7営業日前までに連絡する必要があります。
期限を過ぎると希望日に対応できない可能性があるため、早めの連絡が大切です。
オクトパスエナジーは解約金や違約金、契約期間がない
オクトパスエナジーでは、解約金や違約金が原則発生しない契約形態を採用しています。
また、契約期間の縛りも一切設けられていないため、利用者は必要に応じていつでも契約を見直すことができます。これは、電力自由化の趣旨に沿って、消費者の選択肢を広げるサービス設計の一環です。
このように契約上の制約がないことは、ライフスタイルや料金の変化に合わせて柔軟に電力会社を切り替えられるという大きなメリットになります。
たとえば、引越しや電気代の見直しを検討する際も、解約に伴う金銭的な負担を気にする必要がありません。選択の自由度が高いことは、利用者にとって安心材料のひとつといえるでしょう。
オクトパスエナジーの最終月の請求
オクトパスエナジーを解約した場合、最終月の電気料金は、前回の検針日から解約日までの電力使用量をもとに計算されます。さらに、再生可能エネルギー発電促進賦課金や燃料費調整額などの調整項目も加味され、総額が確定します。
請求額は解約後に算出され、メールなどで通知される仕組みです。支払いは、登録している方法(口座振替、クレジットカード、またはコンビニ払込書)で自動的に処理されます。
口座振替の場合は検針後の所定日に引き落とされ、クレジットカード決済では、請求メール送信から通常6営業日後に処理されるケースが一般的です。
注意点として、最終請求の引き落としが完了するまで、支払い手段となる口座やクレジットカードを解約しないようにしましょう。誤って解約してしまうと、未払い扱いになるおそれがあるため、請求処理の完了まで十分にご注意ください。
オクトパスエナジーの申し込み直後の解約
上記までは、オクトパスエナジーを申し込んで、しばらく利用してからの解約の説明になります。
一方で、オクトパスエナジーに申し込んだ後で、電気の供給が開始される前であれば、月額料金を支払うことなく、キャンセルが可能です。
ただし、供給前にキャンセルしたい場合は、カスタマーサービスへ連絡を入れる必要があります。
また、申込経路によって連絡先が異なることがあるため注意が必要です。たとえば、比較サイトなどを経由して申し込んだ場合、電力会社に情報が渡る前なら比較サイト側へ、渡った後はオクトパスエナジーに直接連絡する必要があります。
さらに、初回申込時に受け取れる特典やキャッシュバックなどのインセンティブについては、早期のキャンセルによって無効となる可能性があります。キャンペーンごとに適用条件が異なるため、事前に規約をよく確認し、解約時の影響を理解しておくことが大切です。
オクトパスエナジーから別の電力会社へ乗り換える場合の選び方
オクトパスエナジーを解約して別の電力会社へ乗り換える場合は、次のポイントに注目しましょう。
● 料金体系を確認する
● 燃料費調整額・再エネ賦課金の上限有無を見る
● ライフスタイルに合ったプランがあるか確認する
● 初回特典やポイント還元の内容をチェックする
● セット割の有無を確認する
それぞれ、順番に解説します。
料金体系を確認する
電力会社を乗り換える際には、電気料金の計算方法やプランごとの料金体系を理解しておくことが重要です。
電気料金は一般的に、基本料金と使用量に応じた従量料金を合算して算出されます。そこに燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金などが加わるため、表面的な単価だけでなく、料金構成全体を確認する必要があります。
たとえば、オクトパスエナジーの「シンプルオクトパス」は基本料金と燃料費調整額が0円で、エリアによって従量料金が異なる料金プランです。
基本料金や燃料費調整額が無料のため、固定的な費用負担を極力抑えたい人や、使用量が少ない単身世帯などにとってメリットのあるプランといえるでしょう。
ただし、従量料金は地域電力会社の標準的な単価を基準としており、電気を多く使う家庭では他社の段階的割引があるプランと比較して割高になる可能性を否定できません。
つまり、電力会社を選ぶ際は、単純に「○円/kWh」という数字だけを見るのではなく、自身の電力使用パターンとどの料金体系が最も合っているかを検討することが重要です。
燃料費調整額・再エネ賦課金の上限有無を見る
電気料金を構成する項目の中でも、特に重要なのが燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)です。
燃料費調整額は、火力発電に使われる原油やLNG(液化天然ガス)などの燃料価格に連動して毎月変動する金額です。再エネ賦課金は、再生可能エネルギーによる電気の普及を目的とし、全国一律で設定されている国の制度に基づく負担金です。
新電力会社の多くは、燃料費調整額に上限を設けていないプランが主流となっています。
そのため、社会情勢や国際的なエネルギー価格の高騰が起きた際、想定以上の請求金額になるリスクがあります。過去にはウクライナ情勢や急激な円安などを背景に、電気料金が大幅に跳ね上がった事例も見られました。
したがって、電力会社を選ぶ際には「単価の安さ」だけでなく、価格変動の仕組みとリスクの大きさにも目を向けることが大切です。
安定した料金を求めるなら、燃料費調整額に上限があるプランや、一定額の電気代が保証されているプランを選ぶのも有効な手段といえるでしょう。
ライフスタイルに合ったプランがあるか確認する
電気の使い方は家庭ごとに異なるため、料金プランもライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。世帯人数や生活リズムによって最適なプランは大きく変わります。
たとえば、共働きで子どもが日中学校に通っている家庭では、昼間に家に誰もいないことが多く、電気の使用量も自然と少なくなります。
このような家庭が、昼間の単価が高く、夜間が割安になるプランを選べば、効率よく電気代を節約できる可能性があります。逆に、昼間の単価が安く夜間が高いプランを選んでしまうと、コスト面で不利になる恐れもあるため注意が必要です。
一方、在宅勤務で働く場合や、小さなお子さんや高齢の家族と一緒に日中家にいる時間が長い家庭では、昼間の電気使用量が多くなりがちです。
そうした家庭には、日中の従量料金が割安に設定されている「オール電化オクトパス-サンシャイン」のような料金プランが適しています。
このように、料金プランごとに料金単価の設定や時間帯の区分が異なるため、自分の生活パターンに合った設計になっているかを必ず確認しましょう。安いと思って選んだプランでも、使い方次第で逆に割高になることがある点には注意が必要です。
初回特典やポイント還元の内容をチェックする
電力会社を乗り換える際は、初回特典やポイント還元といったインセンティブが用意されているかどうかも重要な判断材料になります。
多くの新電力会社では、顧客獲得の一環として、キャッシュバックキャンペーンやポイント付与制度を実施している場合があります。
たとえば、オクトパスエナジーでは、特定のキャンペーンページから対象プランに申し込むと、数万円のキャッシュバックが受け取れるケースがあります。初期費用がかからないどころか、契約するだけで経済的なメリットを得られるのは魅力的です。
ただし、キャンペーンや特典には適用条件や注意事項が設定されており、期間限定や継続利用の条件、紹介コードの有無などが関係する場合もあります。
適用外になると特典が無効になるため、事前にキャンペーンの詳細を必ず確認し、内容を理解したうえで申し込むようにしましょう。
セット割の有無を確認する
電力の自由化により、電力事業への新規参入が相次ぎ、通信・金融・不動産など異業種の企業が電気を提供するケースが増えています。
こうした企業は、本業のサービスと組み合わせた「セット割」を提供していることが多く、電力会社を選ぶ際の比較ポイントのひとつです。
たとえば、大手通信会社が提供する電気プランでは、スマートフォンの月額料金や光回線の通信費が割引になるサービスが用意されている場合があります。
家族で同じ通信キャリアを利用している場合は、割引額が合算されて実質的な家計負担の軽減につながる可能性が高いです。
もちろん、すべての電力会社でセット割が適用されるわけではありませんが、活用できれば毎月の固定支出を効率よく節約できる手段になります。
契約を見直すタイミングで、自分がすでに利用しているサービスと連携できるプランがないかをチェックしてみる価値は十分にあるでしょう。
電力会社の解約や引越し時に準備すること
電力会社の解約や引越しに伴う手続きをスムーズに進めるには、事前準備が重要です。連絡時やマイページでの操作の際に求められる次の情報を、あらかじめ手元にそろえておくことで、対応の手間を大幅に減らすことができます。
項目 | 内容 |
---|---|
供給地点特定番号(22桁) | 電力の供給場所を特定するための番号 検針票やマイページで確認可能 |
お客様番号 | 契約者を識別する番号 電話やマイページ、請求書で使用される |
契約者名・連絡先メールアドレス | 契約者情報との照合や、最終請求の通知送付先として必要 |
最終使用日(退去日)・立会い希望時間 | 使用終了日を明確に伝える 集合住宅では立会いが必要な場合もある |
新住所 | 新居で継続利用する場合や、他社申込時に必要な情報 |
支払い方法の最終確認 | 登録口座やクレジットカードの有効性・残高を事前に確認 最終請求のために必要 |
引越しシーズンや繁忙期は対応に時間がかかることもあるため、準備を万全にしておくと安心です。
電力会社の解約でよくある失敗と対処法
オクトパスエナジーに限らず、電力会社の解約でよくある失敗は主に以下のとおりです。
- 希望日に止められない
- 引越し先での開始申し込みを忘れる
- 検針日直前の申し込みで切り替えが翌月にずれ込む
それぞれ、順番に解説します。
希望日に止められない
電力会社によって、最終使用日の数日前までに連絡を行うことを求められる場合があります。そのため、退去や引越し当日に近いタイミングで手続きを進めようとすると、希望通りに電気を止められない可能性が高いです。
もし、期限を過ぎてしまった場合は、カスタマーサポートに連絡して、最短で解約できる日程を確認し、退去日・清掃日・引渡し日の再調整を検討する必要があります。
また、このようなトラブルを避けるには、引越し予定日から営業日換算で逆算し、余裕を持って1〜2週間前には解約の準備を始めることが重要です。特に繁忙期や土日祝日を挟むタイミングでは、営業日のカウントを誤りやすいため注意しましょう。
引越し先での開始申し込みを忘れる
電力の解約手続きに気を取られ、引越し先での電気使用開始の申し込みを忘れてしまうケースは少なくありません。
特に「旧居の停止は済ませたけれど、新居の契約はまだだった」という状況では、入居日に電気が通っておらず、照明や家電が使えないといったトラブルに直結します。
ほとんどの電力会社では、入居日当日でも申し込み自体は可能ですが、供給開始までに数時間〜1日程度のタイムラグが発生することがあります。そのため、引越し業者や管理会社の作業にも影響を与える可能性を否定できません。
こうした失敗を防ぐには、「停止」と「開始」の手続きをセットで行う習慣をつけることが効果的です。入居予定日を基準にして、1週間ほど前に両方の申し込みを済ませておきましょう。
検針日直前の申し込みで切り替えが翌月にずれ込む
電力会社の切り替えは、申し込み完了のタイミングではなく「次回検針日」から反映されるのが一般的です。この仕組みを見落とし、検針日直前に申し込んでしまうと、切り替えが1か月先送りになってしまう可能性があります。
こうしたケースでは、現在の契約がもう1サイクル継続されることになるため、料金の違いや燃料費調整額の影響をあらかじめ把握しておくことが大切です。電気代が高騰している時期や、早めにキャンペーン特典を適用したい場合には、痛手となりかねません。
対策としては、検針票やマイページで「次回検針日」を事前に確認し、そこから逆算して申し込むことをおすすめします。申し込みが早ければ早いほど、希望どおりのタイミングでスムーズに切り替えることができます。
まとめ
以上が、オクトパスエナジーを解約する場合の解説になります。
オクトパスエナジーの解約手続きは、一見ややこしそうに思えるかもしれませんが、状況ごとに決められた手順を押さえておけばスムーズに進められます。
同一住所で他社へ切り替える場合はオクトパスエナジーへの連絡が不要ですが、引越しや使用停止、建物の解体などではマイページまたは電話での手続きが必要です。
また、契約期間の縛りや解約金がないこともオクトパスエナジーの大きな魅力と言えます。自分のライフスタイルに合わせて柔軟に電力会社を見直せるのは、利用者にとって大きな安心材料です。
ただし、最終使用日の2営業日前(解体は7営業日前)までに連絡が必要な点や、新居の開始手続きの忘れ・検針日とのタイミングずれなど、思わぬ落とし穴もあります。特に引越しの際は「停止」と「開始」をセットで準備しておくことが重要です。
オクトパスエナジーからの乗り換えを検討している場合は、料金体系・燃料費調整の仕組み・キャンペーンの有無・ライフスタイルとの相性といったポイントをしっかり比較して、自分に最適な電力会社を選びましょう。
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