太陽光発電

2022/11/26

太陽光のおすすめの入手方法は?「購入」・「リース」・「PPA」のメリット・デメリットを分かりやすく解説

太陽光のおすすめの入手方法は?「購入」・「リース」・「PPA」のメリット・デメリットを分かりやすく解説

太陽光発電の入手方法は購入とリース、PPAの3種類があります。それぞれ、メリット、デメリットが異なるため、把握しないまま太陽光発電を手に入れようとすると、損をする可能性が高いです。 そこで今回は、太陽光発電を手に入れるおすすめの方法を紹介します。太陽光発電の導入を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

太陽光発電の入手方法①購入

太陽光のおすすめの入手方法は?「購入」・「リース」・「PPA」のメリット・デメリットを分かりやすく解説

太陽光発電を手に入れるスタンダードな方法は購入です。

購入の場合、「エコ突撃隊」のように太陽光発電を販売や施工を行っている業者に発電量のシミュレーションを依頼して、屋根の形状や素材に合った太陽光発電を選び、購入して設置します。

複数の業者にシミュレーションと見積もりを出してもらうなら、1週間~2週間程度は掛かります。

購入したい太陽光発電と見積もりが決まったら、経済産業省へ事業計画認定の申請を行い、太陽光発電で発電した電力を固定価格買取制度で購入してもらえるように手続きを進めます。

事業計画認定の申請はさまざまな書類が必要になり、認定されるまでに時間が掛かります。

申請が通れば、あとは太陽光発電の設置工事を行います。現場の状況や設置する機器の種類や数によって多少は変動しますが、1週間程度で終了します。最後に電力需給契約と系統連系確認を行えば、太陽光発電で発電した電力が電力会社に購入されるようになります。

太陽光発電の購入は設置や売電まで、ある程度の時間がかかると覚えておきましょう。

太陽光発電を購入した場合のメリット

太陽光発電を購入することのメリットは以下の通りです。

      • 太陽光発電が最初から自分の物になる
      • 発電した電力は購入者が自由にできる

太陽光発電を購入することの最大のメリットは、設置した太陽光発電が最初から自分の物になることです。後述のリースやPPAは自宅の屋根に太陽光発電を設置していても、契約が終了するまでは会社の所有物になります。

そのため、自宅を売却する、あるいは処分する際に法的な拘束力はなく、廃棄時に違約金が発生することはありません。

また、発電した電力は購入者が自由にできるため、売電や自家消費を自分である程度コントロールできます。発電量や蓄電池の有無によりますが、固定買取価格制度を利用して初期費用を回収も可能です。

太陽光発電を購入した場合のデメリット

太陽光発電を購入した場合のデメリットは以下の通りです。

      • 初期費用が他の方法に比べて高い
      • メンテナンスや修理費用は自分で支払う

太陽光発電を購入した場合、本体価格と工事費用の合計で100万円以上の初期費用が発生します。ローンでの購入も可能ですが、100万円以上の初期費用は人によって負担になる可能性は高いです。

また、太陽光発電を購入すると、メンテナンスや修理などを自分で依頼することになります。太陽光発電は故障やトラブルが少ない機器ですが、4年に1度以上の定期点検が推奨されています。

点検の相場が1回1万円~2万円で、機器が故障していたら1万円~10万円程度の修理費用が発生します。販売店によっては無償保証を利用できるケースもありますが、太陽光発電を購入した場合は、点検や修理費用も自己負担だと覚えておきましょう。

太陽光発電の入手方法②リース

太陽光発電は契約期間中に毎月固定のリース料金を支払えば、一定期間借りることができます。

利用するサービスによって仕組みは多少異なりますが、契約期間中は太陽光発電で発電した電気を売電したり、自家消費したりできます。売電した収入はリース会社ではなく、契約者が受け取ります。

太陽光発電をリースで手に入れた場合のメリット

太陽光発電をリースで手に入れた場合のメリットは以下の通りです。

      • 太陽光発電の初期費用がかからない
      • 住宅ローンの審査に影響を受けない
      • 発電した電力は契約者が自由にできる
      • メンテンナンスや修理費用はリース会社が負担する
      • 契約期間終了後に太陽光発電が自分の物になる

太陽光発電をリースで手に入れた場合の最大のメリットは、100万円以上の初期費用が掛からないことです。資産や収入が少なくても、太陽光発電を設置できます。

初期費用が発生しないため、ローンを組む必要が無いので、リース契約は住宅ローンの審査に影響を与えないというメリットもあります。

また、契約内容によっては太陽光発電で発電した電力を契約者が自由にできるので、自家消費だけでなく売電も可能です。契約期間中に故障した場合の修理費用は基本的にリース会社が負担します。

ほかにも、リース契約は契約者期間終了後の太陽光発電をそのまま設置するか、撤去するか自分で決めることができます。契約内容にもよりますが、譲渡になるので、太陽光発電を手に入れるのにリース料金以外の出費がかかりません。

太陽光発電をリースで手に入れた場合のデメリット

太陽光発電をリースで手に入れた場合のデメリットは以下の通りです。

      • リース期間期間中に支払った費用を回収することは難しい
      • 契約期間終了後の売電価格は大幅に下がる
      • 途中で解約すると違約金が発生する

太陽光発電のリース契約は、契約内容にもよりますが10年間が一般的です。仮に、毎月3万円で太陽光発電をリースしていた場合、10年間で360万円を支払うことになります。

リース期間中の電力は電力会社に売電でき、収入は契約者がもらえるため、ある程度の収入は見込めます。しかし、固定買取価格制度は設置してから10年間までなので、リース契約の契約期間が終了すれば、売電価格が大幅に下がる可能性があります。

つまり、リース契約で支払ったコストを売電のみで回収することは難しいです。また、リース契約によっては途中で解約すると違約金を請求されることがあります。

太陽光発電の入手方法③PPA

PPAとは、太陽光発電の初期費用をかけずに導入できるシステムのことです。

PPAはPower Purchase Agreement(電力販売契約)の略称で、PPA事業者が太陽光発電を購入し、需要家(この場合は太陽光発電設置する住宅の持ち主)とPPA契約を結びます。

太陽光発電は契約者の屋根に設置され、運営や保守はPPA事業者が行い、契約者はPPA事業者から発電した電力を購入します。契約期間が終了するか、PPA事業者の売電収入が一定の金額に達すると契約は満了となります。

リースとPPAの違いは?

リースとPPAの違いは、支払うコストです。

リースは太陽光発電を事業者から借りているため、毎月使用料金を支払います。基本的に、支払う金額は毎月固定で変動することはありません。ただし、発電した電力は自由にできるので、売電収入を契約者は得ることができます

一方、PPAは太陽光発電で発電した電力から、自家消費した分をPPA事業者に支払います。つまり、ライフスタイルや季節によって電力消費量が変動すれば、使用料金も変動します。なお、PPAでは自家消費されなかった分の売電収入はPPA事業者が受け取ります。

太陽光発電をPPAで手に入れた場合のメリット

太陽光発電をPPAで手に入れた場合のメリットは以下の通りです。

      • 太陽光発電の初期費用がかからない
      • 電気料金の節約に繋がる
      • メンテンナンスや修理費用はPPA事業者が負担する
      • 契約期間終了後に太陽光発電が自分の物になる

太陽光発電をPPAで手に入れた場合の最大のメリットは、太陽光発電の初期費用がかからないことです。

また、契約内容によってはPPA事業者から購入できる電気料金は、電力会社から購入する料金よりも安い場合があるため、電気料金の節約に繋がります

リースと同様に、契約期間中の太陽光発電の設置や点検、保守などはPPA事業者が行うので、契約者に負担がかかりません。契約終了後には、太陽光発電を譲渡とされるので、そのまま運用することが可能です。

太陽光発電をPPAで手に入れた場合のデメリット

太陽光発電をPPAで手に入れた場合のデメリットは以下の通りです。

      • 契約期間が10年~20年と長い
      • 契約期間中に他の機器設置が認められていない場合が多い
      • 契約内容によっては期間中の電気料金が割高になる

PPAは契約内容にもよりますが、契約期間が10年~20年と長期契約の傾向があります。契約期間中は太陽光発電の廃棄や交換ができない、あるいは違約金が発生するため、PPA契約を行うときは将来の人生設計も併せて行うと良いです。

また、契約内容によっては蓄電池やV2Hなどの太陽光発電に関連した機器を追加で設置できないことが多いです。自家消費の割合が大きくなると、PPA事業者側の余った電力の売電収入が下がってしまうことを防ぐためです。

ほかにも、契約内容によっては期間中の電気料金が割高になる可能性があります。制約機器の追加や変更、電気料金に関する契約などはしっかりと確認しましょう。

太陽光発電のおすすめの入手方法

太陽光のおすすめの入手方法は?「購入」・「リース」・「PPA」のメリット・デメリットを分かりやすく解説

太陽光発電の購入方法をまとめると、次のような違いがあります。

購入 リース PPA
初期費用 あり なし なし
売電収入 あり あり なし
メンテンナンスや修理費用 あり なし なし
機器設置の制限 なし なし あり
廃棄や交換 いつでも可能 契約終了後なら自由 契約終了後なら自由

基本的に、太陽光発電のおすすめの入手方法は「購入」です。購入は初期費用こそ掛かりますが、売電収入によりある程度のコストを回収でき、自家消費に切り替えれば電力料金の節約により、初期費用を回収できる可能性があります

また、購入は機器設置の制限がありませんので、蓄電池やV2Hなどを自由に設置できることも魅力です。

リースやPPAは太陽光発電の初期費用が掛からないことが最大のメリットですが、契約内容によっては購入した時以上の費用を支払う、あるいは契約により人生設計をある程度制限される恐れがあります。

太陽光発電を手に入れるなら、まずは購入で手に入らないか検討してみて、難しい場合はリースやPPAを調べてみましょう。

まとめ

以上が、太陽光発電を手に入れるおすすめの方法の解説です。太陽光発電を手に入れる方法は「購入」、「リース」、「PPA」の3種類があり、おすすめは購入です。ただし、購入は初期費用が高額になり、適当に購入してしまうと回収は難しくなります。

エコ突撃隊では初期導入費用を回収できるプランをご提案しております。売電と自家消費による光熱費の節約で、初期費用を回収可能な太陽光発電や見積りを提案しますので、太陽光発電の購入を考えている方はご相談ください。

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