太陽光発電
2019/11/26
知らないと損!パワーコンディショナーの故障と修理
太陽光発電システムを導入する際に不安になる方が多い、メンテナンスや修理に関わるリアルな話を記事にしています。長期保証の内容などを正しく理解することにより安心して導入して頂き、売電が終了する方は買替に合わせてリフォームすると良いことも?
太陽光発電システムを導入する際に、理解が浅い人からは「太陽光発電は壊れやすいのではないか」という心配や相談を受けますが、特にしっかりパワーコンディショナーのメンテナンスのことを理解してれば、そんな心配は不要です。
今回は、こちらの記事でパワーコンディショナーの故障の要因や、修理の場合にどうなるか?ということを中心に解説していきたいと思います。
パワーコンディショナーの壊れる原因は?
壊れる原因は様々ありますが、結論から申し上げると最も多い故障は「基盤不良」によるものです。
太陽光発電システムは、その名の通りシステムとして構成されております。実際に発電を行っている太陽光発電パネルは、簡単に言えば結晶シリコンに日光が当たると発電を行う物質であり、基本的に壊れるという概念はありません。
壊れるとすれば外的な要素で、台風でモノが飛んできて上面のガラスが割れた、鳥が石を落して割れた、または配線関係を動物(ネズミやハクビシンなど)が噛んで断線した、などです。
そして肝心のパワーコンディショナーですが、こちらは中に制御基盤や冷却ファンなどがあり、家電機器に近いもので壊れることはあります。
多くはその制御基板が経年劣化などでうまく動作しないことにより、発電した電気を変換できないまま、ということが多いです。その他は、冷却ファンなどの故障で熱がこもって異常停止をする、などのケースも考えられます。
パワーコンディショナーの寿命は?修理は可能?
パワーコンディショナーには、先ほど説明した通り家電機器に近い部類であることから寿命があります。使用環境や設置場所にもよりますが、概ね10年~20年以内が寿命といったところが相場です。
10~20年以内が寿命と申し上げた理由としては、部品の供給がメーカー側から出来なくなったり、稀に基盤などの交換を行っても再発を繰り返すケースにおいてはパワーコンディショナー本体を丸ごと交換するケースもあります。
また最近の国内メーカーのパワーコンディショナーは10年、もしくはそれ以上のメーカー保証が付いているケースが多いです。家電機器で10年を超えるメーカー保証を行っている製品はなかなか無いのではないので、安心のポイントにはなります。
国内メーカーのパワーコンディショナーの保証年数
※2019年11月現在
・シャープ:15年無償 機器瑕疵保証(ブラックソーラー)
10年無償/15年有償 機器瑕疵保証(ブラックソーラー以外)
・パナソニック:15年無償 機器瑕疵保証
・三菱:15年無償 機器瑕疵保証
・京セラ:10年無償/15年有償 機器瑕疵保証
※機器瑕疵保証:本体自体の故障に対する保証
※上記は現在新規で購入された場合の保証期間です。既に購入済みのシステムは、購入時点での保証年数に依ります。
このように、国外メーカーでも最近は10年の機器瑕疵保証がついているケースも多いので安心して設置できるかと思います。
天災に関して
落雷や台風など天災での故障に関しては、メーカーの機器瑕疵保証では対応できないケースがほとんどです。その際に活躍するのが「太陽光設置時に加入する自然災害保証」もしくは「火災保険」になります。
メーカーと保険会社がタイアップして運用している自然災害補償という制度あります。(全てのメーカーではない)こちらの自然災害保証であれば、各条件を満たす範囲で落雷や台風などの天災に起因する故障は保証対象になります。
また、最近は太陽光発電システム自体の普及を受けて、新築時にはほぼ全世帯加入される「火災保険」のメニューとして存在している場合があります。
詳細は保険会社に確認していただきたいですが、概ねオプション扱いとして基本プランに追加する形で保証をかけることができます。
台風が多い最近ですので、こういった保険を利用して太陽光発電の導入の安心感を買うというのもおすすめします。
パワーコンディショナーの交換と費用に関して
こちらに関してはケースバイケースのため、あくまで参考として捉えてもらえればと思いますが、先ほどの軽微な故障(例えば基盤交換)から、パワーコンディショナー丸々本体の交換での費用例などをご紹介していきます。
軽微な故障の場合
例えば基盤交換であれば、相場としては数万円~高くても5万円前後の修理費用になります。その他軽微な部品交換であれば、1万円前後~からの修理費用になります。
修理費用は、基盤などの部品代とサービスマンが出張する人件費も含まれた金額となりますが、メーカー保証の範囲内であれば基本的には無償で終了します。
パワーコンディショナーは、基本的には何か触ったりして壊すというケースはほとんどないので、保証期間中は基本的に無償で対応してくれるケースが多いです。
また、「エラーコード」というものがメーカーや種類によってはパワコン本体や、リモコンに表示されます。このエラーコードは、どこが故障しているか?を自己判断して表示する機能となっており、メーカー修理を呼ぶ際にも、このエラーコードをメーカー側に伝えて修理に来てもらうと、予め必要と想定される部品を持ってきてくれるため、二度手間にあらずに済みます。
大がかりな故障の場合(または部品供給不可等の場合)
金額から申し上げると、パワコン1台につき、約20万円~30万円前後(住宅用パワーコンディショナー)の費用が掛かります。
全交換になるケースは少ないですが、メーカー製造責任として修理用として部品を保有していないといけない最低期限は生産終了から7年になります。
後継機種と同一の部品を使っているケースもあるので、一概に7年経ったらメーカーから在庫が消えるわけではないのでご安心ください。ただし、供給ができない部品も当然出てきてしまいますので、その際修理不可と判断された場合に全交換になります。
パワーコンディショナーの交換のタイミングはチャンス!?
2019年11月以降、「卒Fit」と呼ばれる太陽光発電を導入して丸10年が経過した世帯で、48円/kWhでの売電権利が順次失効していきます。
10年経過後は、契約する電力会社や契約プランにより買取単価が異なっていますが、相場としては7円前後~9円前後/kWhです。
今まで48円/kWhという高単価で発電した電気を売電できていた世帯は、Fitの権利失効と共に、太陽光発電システム自体も10年以上設置から経過して、パワーコンディショナーの修理や買い替えの話も出てきています。
売電単価が約1/6~1/5に減少するのであれば、発電した電気を自分で使った方がいいし、同時に災害対策を兼ねて蓄電池を設置しよう!と考える世帯が急増しています。
この時に蓄電池をリフォームで設置する場合、重要なポイントとしては多くの太陽光発電システムで、現状設置されている太陽光パワーコンディショナーでは、蓄電池との連携が出来ないことが多い、ということです。
現在、国内メーカーの住宅用蓄電池システムで主流であるハイブリッド式(太陽光発電と蓄電池が連携するタイプ)は、パワーコンディショナーで発電した電気を蓄電池へ持っていく、反対に太陽光発電の出力が下がった際には、蓄電池から住宅側へ電気を供給する、という連携技ができますが、これは「蓄電池に対応したパワーコンディショナーでないとできない」ということになります。
そのため、
1、「Fitの買取が終わって売電価格が下がった(ここ数年で下がる予定)」
2、「何らかの要因でパワーコンディショナーを修理または交換する必要がある」
3、「災害対策や、Fit終了後も余剰電力を有効活用をしたい」
この3つに当てはまる方は、「どうせ修理しておカネをかけるのであれば、いっその事パワーコンディショナーを蓄電池対応型に変えて、蓄電池リフォーム」してはどうでしょうか!?
まだまだ2019年の相場では、蓄電池本体の価格が高いというネックはありますが、売電価格が一気に下落して勿体ない感覚になる世帯は多く、パワーコンディショナー自体も高額であることことから、全交換になる故障などをきっかけにリフォームされる世帯も増えてきました。
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