IHクッキングヒーター故障時の対応

IHクッキングヒーターが故障した際の修理費用を紹介。その他にも故障と間違えやすい現象や故障ケース、エラー別の対応方法なども解説。

IHクッキングヒーターは10～15年で壊れてしまうとされています。もちろん、すべてのIHクッキングヒーターが15年以内に壊れてしまうわけではなく、定期的なメンテナンスで、長く使い使用できることもあります。

原因別にみるIHクッキングヒーターの故障対応と費用

IHクッキングヒーターが故障したら、気になるのが修理費用です。ここでは、故障原因の中では最も多い「天板・トッププレートの亀裂」と「煮こぼれ・吹きこぼれ」について、大まかな修理費用相場をご紹介します。

天板・トッププレートの亀裂

ＩＨ故障原因：天板・トッププレートの上に重量のある鍋などを落とす
簡易対処方法：割れたガラス片などを片付けて、メーカーに修理依頼をし、修理完了までは使用を中止します。
修理費用：3万円前後

煮こぼれ・吹きこぼれによる故障

ＩＨ故障原因：煮こぼれ・吹きこぼれによる機器内部への浸水
簡易対処方法：吹きこぼれた水分を拭き取り、ドライヤーなどで乾かす
修理費用相場：4万円前後

修理依頼する前に確認したいこと

本当に故障なのか確認

IHクッキングヒーターが不調だったり、なにか様子がおかしいときは、すぐに故障を疑ってしまいますが、実は故障ではなかったという事もよくあります。以下に、故障とよく間違えられる一例を掲載しますので、参考にしてみてください。

故障と間違えられやすい現象

使用中の鍋から音……鉄ホーローや底が薄い鍋は音がなることがあります。異常ではありません。
電源OFF後に音……冷却のためにファンが動いている音です。異常ではありません。
ラジエントヒーターが使用中に点滅……温度や火の調整のお知らせです。異常ではありません。

自分で直せない故障の場合は、速やかに修理依頼を

プレートが割れたり、暖まりにくくなってしまったら、自分での対処は困難なので、メーカーへ修理依頼を出しましょう。特に、プレートの亀裂は放置して使い続けると、吹きこぼれの際に水分が機器内部へ侵入し、基盤の損傷などを招きかねません。以下にあげたような故障が発生したら、速やかに修理依頼を行いましょう。

自分では直せない、修理が必要な故障事例

トッププレートの亀裂・破損
時間が経ってもヒーターが熱くならない
ラジエントヒーターが熱くならない
ロースターが熱くならない
使用中に温度調整ができない

その他にも、使用する上で不都合を感じるようなことや、いつもと違うと感じたことがあれば、メーカーへ点検依頼をしてみましょう。早期の故障発見であれば、修理費用も安くすむこともあります。

IHクッキングヒーターのメーカー別エラーと対処法

よくある質問で上位にくるような、発生しやすいエラーの内容と原因、対処方法について、メーカー別にご紹介していきます。また、故障かどうかの判定もしています。

パナソニックのエラーと対処法

エラー：U15（据置きIH）
故障の有無：故障ではありません
エラー内容：揚げ物そりなべ自動OFFが働いた
エラー原因：以下をご確認ください。
●使用している鍋の底に2mm以上のソリや変形がある。
●使用している鍋の底や、天板（トッププレート）に汚れがある。
●トッププレートが熱い時に揚げ物をした。
●予熱中に油の継ぎ足しを行い揚げ物をした。
●予熱中に別のヒーターに移して揚げ物をした。
●「揚げ物」機能で煮炊きや湯沸かしを行った。
●「揚げ物」機能でアルミ鍋を使用した。

対処方法：以下をご確認ください。
●鍋底にソリや変形がある場合、使用する鍋を変更してください。
●鍋底や天板（トッププレート）に汚れがある場合、取り除いてください。