太陽光発電

2021/12/18

太陽光発電システムの耐久年数はどれぐらい?長持ちする方法についても解説

太陽光発電システムの耐久年数はどれぐらい?長持ちする方法についても解説

太陽光発電システムを導入する費用は高額になりやすいです。工務店やメーカーによって異なりますが、100万円以上も掛かるのは珍しくないため、できるだけ長く使用できる製品を購入したいと考えたくなります。

そこで今回は、太陽光発電システムの耐久年数について解説します。太陽光発電システムが長持ちする方法や、エコ突撃隊で販売している太陽光発電システムで劣化に強い製品も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

太陽光発電システムの耐久年数は?

太陽光発電システムは次の2つの機器で構成されています。

  • ソーラーパネル
  • パワーコンディショナ

ソーラーパネルとパワーコンディショナは別物の機器のため、耐久年数も異なります。それぞれ、順番に解説します。

ソーラーパネルの耐久年数は?

太陽光発電のソーラーパネルの耐久年数は最大30年と言われています。ただし、この最大30年は公式のデータにより保証されている数字ではなく、販売メーカーの公称になります。

そのため、ソーラーパネルの耐久年数はメーカーによって違いがあり、最近では40年以上稼働できると公称しているメーカーもあります。

ソーラーパネルの耐久年数が20年、30年と長期に渡っているのは、ソーラーパネル自体に可動部分が少ないため故障が少なくなると考えられているからです。

例えば、日本で初めて家庭用太陽光発電システムを送電線に接続した桑野太陽発電所では、1992年に設置してから約30年間、一度も故障していないと発表しています。

傾向としては、国内大手メーカーのソーラーパネルの耐久年数は平均25年、中国系メーカーの耐久年数は10年前後です。

なお、国税局が定める太陽光発電システムの法定耐用年数は17年となっていますが、法定耐用年数は実際の耐用年数よりも短く設定します。そのため、少なくとも太陽光発電システムのソーラーパネルの耐久年数は20年以上あると言えます

パワーコンディショナの耐久年数は?

太陽光発電システムのパワーコンディショナとは、ソーラーパネルで発電した電力を住宅で使用できるように変換する機器です。

パワーコンディショナはソーラーパネルが発電した電力を変換するので、稼働中は振動したり、熱を発したりするため、劣化しやすい機器になります。内部は精密機械で構成されているため、ソーラーパネルに比べると故障した、交換したという報告は多いです。

一般的に、パワーコンディショナの耐久年数は一般的に10年~15年と言われています

ソーラーパネルの耐久年数に比べると短く感じられますが、一般的な電化製品の寿命が10年~15年という期間を考えると耐久性のある機器とも言えます。

太陽光発電システムが劣化するとどうなるの?

太陽光発電システムが劣化すると、発電量が低下する可能性があります

実際、産業技術総合研究所による出力劣化特性評価の実証実験では、製品にもよりますが太陽光発電システムは5年間で2%~4%程度、20年間で10%~20%程度出力が低下すると判明しています。

また、住環境計画研究所が運営するソーラークリニックでは2020年3月まで全国各地の太陽光発電システムの発電量データを集計し、発表していました。

上記の発電量データを比較しても、家庭用の太陽光発電システムは10年間で発電量が平均2.5%下がるという結果が分かります。

つまり、耐久性に優れた太陽光発電システムを選ぶと、発電量の減少を抑えることができ、長期間使用し続けることが可能になります。

なお、太陽光発電システムが劣化し、発電量が低下しているにもかかわらずメンテナンスや修理をしないでいると、稼働停止や火災などのトラブルが起きる場合があります。太陽光発電システムが劣化したと思ったら、メンテナンスや修理、交換を検討しましょう

太陽光発電システムが劣化する原因

太陽光発電システムが劣化する原因

太陽光発電システムはソーラーパネルとパワーコンディショナで劣化する原因が異なります。それぞれ、順番に解説します。

ソーラーパネルが劣化する原因

ソーラーパネルが劣化する原因は経年劣化を除けば、パネルに熱が生じることが多いです。ソーラーパネルに予期しない熱が溜まってしまうことをホットスポットと呼び、次の理由で熱が生じます。

  • 電気回路や配線の不備
  • ガラス表面に付着した汚れ
  • パネルのひび割れ
  • 周辺環境による影

ホットスポットはソーラーパネルが劣化する原因だけでなく、発電量が減ってしまう原因や、火災を引き起こす原因にもなるため、早めに対処する必要があります

ホットスポットを探す方法は幾つかありますが、最も手軽な方法なのが毎日の発電量をモニターでチェックすることです。ホットスポットが発生すると発電量が下がるため、毎日チェックしていれば気づく可能性が増えます。

また、ソーラーパネルはガラスやシートなどが重なって複数の層をなしています。この層の間に水蒸気などの細かい水分が入り込むと、樹脂が劣化して層間剝離を起こします。

層間剝離が起きると、空気や水分が侵入するようになり、太陽光発電ができなくなります。ホットスポットに比べれば、火災が起きるようなリスクはありませんが、放っておくと発電量が減っていきます。

ホットスポットや層間剝離は発電量が減る原因のため、天気や季節とは無関係に発電量が減ったときは業者に依頼して確認をしてもらいましょう。

また、ソーラーパネルは屋根の上に設置するため、雨風にさらされ、鳥のフンや黄砂などの汚れが付きやすいです。

パネルの表面は強化ガラスによってコーティングされているので、滅多なことでは割れませんが、台風や突風により飛んできた飛来物によって破損するケースはあります。

定期的にソーラーパネルの発電量をチェックすることと、業者に依頼して定期点検やメンテナンスをするようにしましょう

パワーコンディショナが劣化する原因

パワーコンディショナの劣化の原因は大半が経年劣化です。常時稼働している機器のため、内部の精密部品が摩耗するのは避けられず、10年~15年で交換・修理が必要になります。

また、パワーコンディショナは熱を排出するための吸排気口があります。吸排気口はゴミやホコリが逆流しないようにフィルターが付いているのですが、フィルターを掃除せずに放置しているとホコリや汚れで目詰まりを起こす可能性があります。

パワーコンディショナのフィルターが目詰まりを起こすと、熱が排出されず、機能低下を招く恐れがあります。パワーコンディショナが機能低下を起こすと、発電量にも影響を与えるだけでなく、稼働停止の原因にもなります。

フィルターを外してホコリを取ったり、水で洗いしたりして定期的にフィルターの目詰まりを除去しましょう

太陽光発電システムを長持ちさせる方法

太陽光発電システムを長持ちさせる方法

太陽光発電システムのソーラーパネルやパワーコンディショナを長持ちさせる方法は次になります。

  • 発電量を定期的にチェックする
  • 定期点検やメンテナンスを実施する

それぞれ、順番に解説します。

発電量を定期的にチェックする

太陽光発電システムを長持ちさせる1つ目の方法は、発電量を定期的にチェックすることです。

ソーラーパネルやパワーコンディショナが故障している、あるいはトラブルが起きているときは発電量が低下することが多いです。

発電量はモニターで確認できるため、定期的に確認して低下していないか確認をすることが大事です。

ただし、発電量は天気や季節によって変動するため、発電量が下がっている理由がトラブルなのか、それとも天気が影響しているのかを判断するのは難しいです。

一般的に太陽光発電システムの発電量は、晴天時だとお昼ごろにシステム出力の80%に達します。

周囲の環境やソーラーパネルの向きによって80%に到達する時間帯は異なりますが、晴天時にも関わらず、システム出力の80%に達しない日が連続するなら劣化や故障を疑いましょう。

定期点検やメンテナンスを実施する

太陽光発電システムを長持ちさせる2つ目の方法は定期点検やメンテナンスを実施することです。

太陽光発電は耐用年数が20年~30年もあるため、一部のメディアではメンテナンスフリーとまで言われています。

しかし、使用方法や環境によって劣化することは考えられるため、長期間定期点検やメンテナンスを実施しないのはリスクが高いです。

4年に1度のペースでも良いので、業者に依頼してメンテナンスや定期点検を実施しましょう

エコ突撃隊で販売している耐久年数が長い太陽光発電システム

エコ突撃隊では国内外様々なメーカーの太陽光発電システムを販売しています。

そのなかで、耐久年数が高く、劣化しにくいおすすめの太陽光発電システムはパナソニックの「VBHN252WJ01 252w 6.048kWシステム」です。

パナソニックの高性能パネル「HIT」を用いた太陽光発電システムで、変換効率が高く、暑い時期でも発電量が低下しないという特長があります。また、パナソニックでは台形やハーフパネルなどもあるため、複雑な屋根にも対応しやすいです。

パナソニックのソーラーパネルはヘテロ接合と呼ばれる素材を使用しています。ヘテロ接合は産業技術総合研究所による出力劣化特性評価の実証実験での劣化率が5年で2%と非常に少なく、他の素材と比べて発電効率が高いという結果を出しています。

そのため、パナソニック製のソーラーパネルは耐用年数が高くて劣化しにくく、なおかつ発電効率も高い製品としておすすめです。

まとめ

以上が、太陽光発電システムの耐久年数に関する解説です。太陽光発電システムはソーラーパネルの耐久年数が20年~30年、パワーコンディショナが10年~15年です。基本的にパワーコンディショナの耐久年数に違いはありません。

そのため、太陽光発電システムで耐久年数が長い製品を選びたいときは、ソーラーパネルが劣化しにくい製品を選ぶことが重要になります。おすすめは、実験でも高い性能を発揮したパナソニック製のソーラーパネルです。

エコ突撃隊では、パナソニック製を始め、様々なメーカーの太陽光発電システムを販売しています。創業23年、総施工件数25,000件を突破しており、こだわりの設置工事により多くの客様に満足頂いております。

太陽光発電システムに関するご相談がありましたら、ぜひエコ突撃隊までご連絡ください

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