蓄電池
2026/02/17
蓄電池の設置で後悔しないために!メリット・費用・向いている家庭を徹底解説

近年、電気代の高騰や災害時の停電対策への関心が高まる中で、蓄電池の設置を検討する家庭が増えています。蓄電池は、電気をためて必要に応じて使える設備であり、電気代の節約や停電時の備えとして注目されています。
本記事では、蓄電池の基本的な仕組みから、設置するメリットとデメリット、設置が向いている家庭の特徴や設置工事の流れなど、わかりやすく解説していきましょう。
1.そもそも「蓄電池」とは?役割と仕組みをチェック

家庭用蓄電池の設置を考えていくのに当たって、まずは蓄電池の基本的な役割や仕組み、そして近年注目されている背景について整理しておきます。
1-1.蓄電池とは?家庭用蓄電池の基本
まずは、蓄電池がどのような設備なのか、基本的な役割を押さえておきましょう。
家庭用蓄電池とは、電気を一時的に蓄えておき、必要なタイミングで家庭内に供給できる装置です。電力会社から購入した電気や、太陽光発電で作られた電気をためておけるのが、大きな特徴です。
従来の家庭では、電気は使う分だけその都度買うものでした。しかし蓄電池を導入すれば、電気を自宅に「ストックする」選択肢が生まれます。これにより、電気の使い方の自由度が高まります。
なお蓄電池は発電設備ではなく、あくまでも電気をためる設備ですが、太陽光発電と組み合わせれば、電力会社に頼らず、発電した電力を蓄電池にためて家庭内で使う「自家消費」の生活も可能です。もちろん、電力会社の電気のみをためて使うことも可能です。
1-2.蓄電池の仕組みと電気の流れ
家庭用蓄電池は、「充電」と「放電」を繰り返すことで機能します。電力会社から供給される電気や、太陽光発電の余剰電力を充電し、家庭内で電気を使う際に必要に応じて蓄電池から放電する仕組みです。
たとえば、太陽光発電を設置している家庭では、日中発電した電気のうち、家電などで使いきれなかった分を蓄電池にためておき、太陽が出ておらず発電できない夜間や早朝に使うことができます。太陽光発電のない家庭でも、夜間の電気料金が比較的安い時間帯に充電しておき、昼間に使うこともできます。
このように、蓄電池は電気をためておくことで、家庭内の電気の流れを調整する役割を担っているのです。
1-3.なぜ今、蓄電池の設置が注目されているのか?
近年、蓄電池の設置を検討する家庭が増えているのは、いくつかの社会的要因が考えられます。
一つ目は、電気料金の高騰や料金体系の変化です。電気代への関心が高まる中で、「いつ、どれだけ電気を使うか」を見直したり、なるべく安い電力会社に乗り換えたりする動きが広がっています。また、自然災害時の停電リスクへの備えとして、非常時でも一定の電力を確保したいと考えている人が増えている点も見逃せません。
さらに、再生可能エネルギーの普及に伴い、太陽光発電と合わせて蓄電池を導入する選択肢が現実的になってきたことも理由の一つです。このような背景から、蓄電池は「特別な設備」ではなく、暮らしを支える選択肢の一つとして広く普及し、注目されるようになっています。
2.蓄電池を設置するメリットとは?
ここでは、家庭に蓄電池を設置することで得られるおもなメリットを整理します。
2-1.電気を「ためて使う」ことで電気代の管理がしやすくなる
蓄電池を設置するメリットの一つが、電気をその場で使うだけでなく、ためて使えるようになる点です。これによって電気を使う時間帯や量を意識しやすくなり、家庭全体の電力管理がしやすくなります。
たとえば太陽光発電を導入している家庭では、日中に発電して余った電気を蓄電池にためて、夜間に使うことで、電力会社から買う電気量を減らせます。太陽光発電がない場合でも、夜間の電気料金が安い時間帯に充電し、昼間に放電することで、電気代を減らすことが可能です。
電気代が「毎月なんとなく高い」と感じる家庭にとって、電気の流れが見える化される点は大きなメリットでしょう。
2-2.停電時でも最低限の電気を確保できる安心感
蓄電池は、災害時や突発的な停電時の備えとしても注目されています。停電が発生しても、機種やシステム構成によっては、蓄電池に電気がためられていれば照明や冷蔵庫、スマートフォンの充電など、最低限の電力を確保できる可能性があります。
とくに小さな子どもや高齢の家族がいる家庭では、電気がまったく使えない状態を避けられる安心感は大きいものでしょう。
太陽光発電と組み合わせていれば、停電中でも蓄電池に日中発電した電気をためて使えるケースもあり、長引く停電への備えとしても心強い存在になります。
2-3.太陽光発電との相性がよく、電気を無駄なく使える
家庭用蓄電池は、太陽光発電と組み合わせることで、より効果を発揮します。太陽光発電のみの場合、日中に発電した電気を使いきれなかった分はためておけないので、売電に回すのが一般的でした。しかし近年は売電価格が下がっており、電気を売るメリットは大きくありません。そのため、売るよりも自宅で使う選択肢に注目が集まっているのです。
蓄電池があれば、余った電気をためて発電できない夜間に使う分に回せるため、発電した電気を無駄にしにくくなります。自家消費の割合を高めることで、電力会社から購入する電気を減らし、電気代がかさむのを抑える効果も期待できます。
2-4.電気料金の変化や将来の不安に備えやすい
電気料金は、燃料価格や社会情勢の影響を受けやすく、今後も変動する可能性があります。蓄電池を設置しておくことで、電気を買う量そのものを減らす選択肢を持てれば、将来の備えとしてもメリットが大きいでしょう。
必ずしもすぐに電気代が大幅に下がるわけではないものの、電気の使い方を自分でコントロールできる環境を整えることは、長期的に見た安心材料の一つになります。
2-5.環境への配慮につながる側面も
蓄電池の導入は、環境面でのメリットもあります。太陽光発電と組み合わせて自家消費を増やすことで、火力発電由来の電力使用を減らすことにつながり、結果的に二酸化炭素排出量の削減にも寄与するのです。
「環境のために何かしたいが、何から始めたらいいかわからない」という家庭にとって、蓄電池はおすすめの選択肢の一つと言えるでしょう。
3.蓄電池を設置するデメリットもある?
蓄電池の設置には多くのメリットがある一方で、設置前に知っておきたい注意点も存在します。ここでは、導入後に後悔しないために、代表的なデメリットを整理します。
3-1.初期費用が高額になりやすい
蓄電池導入でまず気になるのが、初期費用の高さでしょう。家庭用蓄電池は、本体価格に加えて設置工事費がかかります。本体価格は容量やメーカーによって差があるものの、一般的に数十万円から百万円以上になることもあります。これに加えて、基礎工事・電気配線工事・既存設備との接続工事などが必要になります。
補助金を活用できる場合もありますが、費用すべてをまかなえるわけではないため、初期投資が大きくなりやすい点はデメリットでしょう。
3-2.設置スペース・設置環境の制約
蓄電池は、どこにでも自由に設置できるわけではありません。屋外設置が一般的ですが、敷地条件によっては設置場所が限られるケースもあります。屋内設置の場合も、換気や耐荷重など、建物側の条件を満たさなければなりません。
加えて、運転時にわずかな作動音が発生する機種もあるため、隣家との距離や設置位置には配慮も必要です。
3-3.蓄電容量には限りがある
蓄電池は電気をためられるとはいえ、無制限にためられるわけではありません。家庭用蓄電池には容量の上限があり、想定以上に電気を使えば、すぐに使い切ってしまうこともあり得ます。停電時でも、すべての家電を普段どおり使えるわけではない点は、理解しておく必要があるでしょう。
非常用電源として設置する場合も、どの家電を優先して使うかあらかじめ考えておくことが大切です。
3-4.ライフスタイルによっては効果を感じにくい
蓄電池を設置したからといって、すべての家庭で同じように効果を実感できるとは限りません。日中の電気使用量が少ない家庭や、もともとの電気代が低い家庭では、蓄電池による電気代削減効果を感じにくい場合もあります。
蓄電池は何年で元が取れるかのみで判断するものではありませんが、ライフスタイルや電気の使い方によって向き・不向きがある点は、冷静に見ておきたいポイントです。
4.蓄電池の設置に向いている家庭とは?

蓄電池は、どのような家庭にも同じように効果が得られる設備ではありません。ここでは、蓄電池の特性を生かしやすく、設置メリットを感じやすい代表的なケースを紹介していきます。
4-1.電気使用量が多い家庭
電気使用量が多い家庭ほど、蓄電池の効果を実感しやすい傾向があります。家族の人数が多い家庭や、オール電化など冷暖房・給湯・調理など電気への依存度が高い家庭では、電気の使用量が多くなりやすいため、蓄電池による節電効果も得やすくなります。
4-2.太陽光発電をすでに設置している家庭
すでに太陽光発電を導入している家庭では、蓄電池を追加することで発電した電気をより有効に活用できるようになります。現在は売電価格が下がっているため、発電した電気は家庭内で自家消費する方が、メリットが大きいと考える人が増えています。
4-3.停電や災害への備えをしたい家庭
停電や災害への備えを重視したい家庭にとっても、蓄電池は心強い設備です。非常時でも照明や冷蔵庫、スマートフォンの充電など、最低限の電力を確保できる可能性があります。電気代の削減効果だけでなく、「もしものときに電気が使える安心感」が得られます。
5.蓄電池の設置に向いていない家庭とは?
蓄電池は便利な設備ではあるものの、設置条件やライフスタイルによっては、期待した効果を得にくいケースもあります。ここでは、導入前に慎重に検討した方がいい代表的な例を紹介します。
5-1.電気使用量が少ない家庭
単身世帯や日中の不在が多い家庭など、もともとの電気使用量が少ない場合、蓄電池によるメリットを実感しにくい傾向があります。
5-2.初期費用をできるだけ抑えたい家庭
蓄電池は本体価格や工事費を含めると、まとまった初期費用がかかります。そのため、「できるだけ短期間で初期費用を回収したい」「まとまった設置費用をかけたくない」などと考える場合、負担に感じる可能性があるでしょう。
5-3.設置スペースを確保できない家庭
蓄電池は一定の設置スペースが必要なため、敷地に余裕がない家庭や設置条件が厳しい集合住宅では、物理的に設置が難しい場合もあります。屋外・屋内のどちらに設置するにしても条件があるため、事前の確認が欠かせません。
6.蓄電池の設置費用相場と補助金について
蓄電池の設置にはまとまった費用がかかるため、補助金制度は気になるポイントです。ここでは、一般的な費用の目安と、国・自治体の補助金制度について紹介します。
6-1.蓄電池の本体価格と工事費の目安
家庭用蓄電池の初期費用は、「蓄電池の本体価格」と「工事費」の合計で考えるのが基本です。本体価格は容量やメーカー、機能によって差があり、容量が大きくなるほど高額になる傾向にあります。
工事費には、基礎工事・電気配線工事・分電盤との接続・既存設備との調整など含まれるのが一般的です。設置環境や住宅の状況によって工事費用が変わるため、費用にも差が出やすい点は理解しておきましょう。
6-2.蓄電池向けの国・自治体の補助金制度
蓄電池の設置に対して、国や自治体が補助金制度を設けている場合があります。国の補助金は、経済産業省や環境省などが所管する事業の一環として実施されることが多く、再生可能エネルギーの普及や脱炭素化を目的にしています。
また国の制度とは別に、地域独自の条件や予算で蓄電池向けの補助金を設けている自治体も少なくありません。補助金の有無や金額、対象条件は自治体によって異なります。同じ自治体であっても年度によって内容は変更していくので、最新情報を確認しましょう。
6-3.補助金を利用する際の注意点
補助金を利用する場合、申請時期や条件に注意が必要です。工事着工前の申請が必須で、設置後に申請しても対象外になるケースもあります。また、対象となる蓄電池の機種や性能要件が定められているケースもあります。補助金を前提に蓄電池の設置を検討する場合には、事前に条件を確認しましょう。
7.蓄電池の設置工事とは?手順やかかる時間を解説
蓄電池を設置する際には、どのような工事を行い、どのくらい時間がかかるのか気になる人も多いでしょう。そこでここからは、蓄電池設置の一般的な手順と、それぞれにかかる時間の目安について解説していきます。
7-1.蓄電池設置工事までの流れ
蓄電池の設置は、工事当日だけでなく、事前準備から始まります。以下は、一般的な工事前の流れです。
①現地調査
設置業者が自宅を訪問し、蓄電池の設置スペースや分電盤の位置、配線経路や既存の太陽光発電設備の状況などを確認します。安全に設置できるかどうか判断する、重要な工程です。
②見積もり取得・比較
現地調査の内容をもとに、蓄電池本体価格や工事費を含めた見積もりが提示されます。複数社から見積もりを取り、費用だけでなく工事内容や保証条件も比較するといいでしょう。
③補助金申請(該当する場合)
国や自治体の補助金を利用する場合は、工事着工前に申請が必要になるケースが多くあります。交付決定までに時間がかかることも多いので、余裕をもって申請する必要があるでしょう。
④契約・工事日程の確定
見積内容や条件に納得できたら契約を行い、工事日を決定します。補助金を利用する場合は、交付決定後に工事日を確定するのが一般的です。
7-2.工事当日の手順と目安時間
実際の設置工事は、通常次のような手順で、半日から2日程度で完了するのが一般的です。
①現地到着・最終確認
工事担当者が現地に到着後、設置位置や安全確認を行います。
②養生・準備
屋内・屋外の機器設置場所を養生し、工事中の汚れや傷を防ぎます。
③不要機器の取り外し
既存の機器(太陽光パワコンなど)を撤去する場合があります。
④配線・接続作業
壁の中に配線を通し、蓄電池本体・パワコン・分電盤などを接続します。作業には一時的な停電が伴うこともあります。
⑤機器設置・固定
蓄電池本体や関連機器を設置・固定し、配線の最終チェックを行います。
⑥設定・試運転・説明
工事後は運転設定や試運転を行い、使い方の説明をして引き渡しになります。
7-3.停電についての注意
設置工事中は、分電盤や回路を一時的に切り替える必要があり、短時間の停電が発生するケースもあります。施工業者から事前に案内されることが一般的ですが、冷蔵庫やネット機器など停電が苦手な家電は、停電前に対応を考えておきましょう。
8.蓄電池のみ設置するのはどうか?
蓄電池は太陽光発電と組み合わせることで大きな効果を得られますが、蓄電池だけを設置するのにメリットはあるのでしょうか。
8-1.蓄電池を単体で設置するのはどうか?
蓄電池は、太陽光発電がなくても使用できます。電力会社から購入した電気を蓄電池にためて、必要な時間帯に使える仕組みだからです。とくに夜間電力が割安な電気料金プランを利用している場合、安い時間帯に電気をためておき、夕方や夜間に使えば電気代の負担を抑えられる可能性があります。
また、蓄電池単体であっても、停電時に非常用電源として活用する使い方もできます。
8-2.太陽光発電あり・なしでの違い
太陽光発電があってもなくても、蓄電池は電気をためて使いたいときに使える点は共通しています。
ただし太陽光発電がある場合、蓄電池は発電した電気をためて使う役割を担います。一方で太陽光発電がない場合は、購入した電気をためて使うことになり、電気代の削減効果には差が生じます。
8-3.蓄電池のみ設置するのが向いているケース
太陽光発電の設置が難しい住宅環境であっても、夜間電力を活用したい家庭や、災害時の備えをしたい家庭は、蓄電池のみ設置するのであっても大きなメリットを得られるでしょう。
9.蓄電池の設置を検討する際のポイント
蓄電池を設置して後悔しないため、設置による効果を高めるためには、事前の検討が欠かせません。そこでここでは、検討の際に押さえておきたいポイントを紹介します。
9-1.家庭ごとの電気使用状況を把握する
まずは、家庭の電気使用量や使用時間帯を把握し、どの時間帯に電気を多く使う傾向にあるのか理解することで、蓄電池の適切な容量や効果的な使い方が見えてきます。
9-2.複数社で見積もりを比較する
蓄電池の価格や工事費用は、業者によって差があります。1社だけで判断せずに、複数社から見積もりを取り、価格はもちろん、価格に含まれる内容や保証条件まで比較しましょう。
9-3.長期的な視点で判断する
蓄電池は、短期的に初期費用を回収するのは難しいものの、将来の電気代変動や災害リスクへの備えとして、長期的な視点で検討したい設備です。目先の費用回収だけでなく、長期的な価値や安心感も踏まえて判断しましょう。
10.まとめ
蓄電池の設置は、電気代の節約や停電対策など、さまざまなメリットが期待できる一方で、初期費用や設置条件など事前に確認すべき注意点もあります。家庭ごとの電気の使用状況や、ライフスタイルに合っているかを見極めることが大切です。メリット・デメリットを正しく理解し、複数社で比較検討しながら、長期的な視点で納得できる蓄電池を選択しましょう。
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