エコキュートの室外機から水漏れした場合の対処法は?エラーコードや修理費用などもわかりやすく解説

そこで今回は、エコキュートの室外機から水漏れした場合の原因と対処法、エラーコード、修理費用の目安などを解説します。ぜひ最後までご覧ください。

エコキュートの室外機とは?

エコキュートはお湯を沸かすためのヒートポンプユニット、沸かしたお湯を溜めておく貯湯タンクユニット、湯温や湯量をコントロールするリモコンユニットの3つで構成されています。

エコキュートの室外機とは、お湯を沸かすヒートポンプユニットのことで、エアコンの室外機と似た形状やサイズです。

また、エアコンと同様のヒートポンプ技術を採用しているため、エアコンの室外機と似たような働きをします。

エコキュートの室外機からの水漏れの主な原因と対処法

エコキュートの室外機から水漏れした場合の原因は以下の通りです。

• 結露水の排出
• 配管からの水漏れ
• 室外機自体からの水漏れ

上記の原因と対処法を順番に解説します。

結露水の排出

エコキュートのヒートポンプユニットは、空気中の熱を利用してお湯を作る際に、内部の熱交換器が低温になります。

この冷却過程で空気中の水分が結露し、水滴となってドレンホースから排出されます。

ドレンホースからの排出は正常な動作であり、故障ではありません。特に湿度の高い時期や運転中は、1日に最大で10リットル程度の結露水が排出されることもあります。

そのため、ドレンホースから水流れている場合は対処する必要がありません。

配管からの水漏れ

ヒートポンプユニットの配管は紫外線や凍結などの温度変化に弱く、利用していると経年劣化していき、割れたり裂けたりして水漏れが発生する可能性があります。

配管からの水漏れは故障なので、まずはエコキュートの運転を止めて、止水栓を閉じましょう。止水栓を閉じれば水漏れが広がるのを防げます。

次に、水漏れの発生個所を特定し、メーカーの修理窓口や施工業者に連絡して修理を依頼しましょう。

室外機自体からの水漏れ

水漏れしている箇所が配管ではなく、室外機自体から発生している場合は次の可能性が考えられます。

• ドレンホースの詰まり
• 内部部品の劣化

ドレンホースとは、エコキュートは室外機から排出される結露水を適切な位置に排水するためのホースです。

しかし、ホースの向きや角度、周りの環境によってはドレンホース内部がゴミで埋まり、排水しきれなかった結露水が凍って塞がるなどの事態が発生します。

ドレンホースが詰まっていると室外機の底面から水が漏れている場合があるので、ドレンホースが詰まっていないか、角度は問題ないかなどを確認しましょう。

配管やドレンホースに問題がない場合は、内部部品の劣化によって水漏れしている可能性が高いです。

内部部品の劣化による水漏れはご自身で対処できることがないので、エコキュートの電源を切り、止水栓を閉じたらエコキュートメーカーの修理窓口や施工業者に相談しましょう。

エコキュートの室外機で水漏れが起きている場合の症状

エコキュートの室外機で、ドレン排水以外に水漏れが発生していると、次のような症状が発生します。

• 室外機の下が不自然に濡れている
• お湯の出が悪い
• 光熱費が高くなる
• エラーコードが表示されている

上記を順番に解説します。

室外機の下が不自然に濡れている

ドレンホースを付けているのに、エコキュートの室外機の下が不自然に濡れている場合は配管の亀裂や内部部品の劣化による水漏れが発生している可能性があります。

ドレンホースの口が塞がっていることが原因の水漏れの可能性もありますが、配管や内部部品の劣化だった場合は被害が深刻になりやすいので、定期的に確認して早めに対処しましょう。

お湯の出が悪い

室外機で水漏れが発生している場合、お湯が出始めた後に温度が下がったり、水だけに戻ってしまったりする症状が発生する可能性があります。

エコキュートは貯湯式給湯器なので、室外機の水漏れが原因でお湯の出が悪くなることは少ないですが、気になる場合は念のために確認しましょう。

光熱費が高くなる

配管や内部部品の劣化による水漏れが発生している場合、給湯効率が低下するケースが多いです。

給湯効率が低下するとお湯を沸かすために時間がかかる、エネルギーの消費量が増えるなどの現象を招くため、結果として光熱費が高くなります。

普段よりも光熱費が高いと感じたら、水漏れを確認しましょう。

エラーコードが表示されている

エラーコードとは、エコキュートのリモコンユニットに表示されるコードです。アルファベットと数字の組み合わせで、エコキュートで起きている故障やトラブルを示します。

次の表は、各メーカーのヒートポンプユニットで水漏れが起きている場合に表示されるエラーコードをまとめたものです。

	エラーコード
三菱	HP/PIPE(120)(121)
パナソニック	F17、F24
ダイキン	C73、H68
コロナ	E37
日立	HE22

エラーコードは複数のトラブルを示している場合があるので、上記のエラーコードが表示されても室外機で水漏れが起きているとは限りません。

しかし、可能性の1つではあるので、表示されたらエコキュートの室外機をチェックしましょう。

エコキュートの室外機で水漏れが起きている場合の相談窓口

エコキュートの室外機で水漏れが起きており、原因が配管や内部部品の劣化などの場合は、修理が必要です。

修理する場合は、下記のいずれかに連絡しましょう。

• メーカーの修理窓口
• 施工業者

上記を順番に解説します。

メーカーの修理窓口

エコキュートにはメーカーの無償保証期間が設定されており、次の期間内であれば室外機の水漏れを無料で修理してもらえる可能性があります。

	ヒートポンプの無償保証期間
三菱	3年
パナソニック	3年
ダイキン	3年
コロナ	3年
日立	3年

さらに有償保証サービスに加入していれば、最長10年間は無料で修理してもらえる可能性があるので、まずはメーカーの修理窓口に連絡しましょう。

	メーカー窓口
三菱	インターネット
	電話:0120-139-365 0570-077-365(携帯電話の場合)
パナソニック	インターネット
	電話:0120-878-554 0120-087-704(住宅会社や工務店で購入された場合)
ダイキン	インターネット
コロナ	インターネット
	電話:0120-919-302 0570-550-992(携帯電話の場合)
日立	インターネット
東芝	インターネット

一部のメーカーでは電話での受け付けをしていますが、時期や時間帯によっては混雑して繋がりにくい場合があります。

大半のメーカーがインターネットからの窓口を用意しているので、修理依頼はインターネット経由で申し込むと良いです。

施工業者

メーカーの修理窓口が混雑している、または修理までに時間がかかる場合は、エコキュートを設置した施工業者に相談する方法があります。

施工業者によっては部品の替えがあり、すぐに対応できる可能性もあるので、連絡すると良いです。

室外機の水漏れの修理費用

エコキュートの室外機で水漏れが発生し、配管や内部部品の劣化が原因の場合は、ある程度の修理費用が発生します。

エコキュートの場合、技術料、部品代、出張料の合計が請求され、三菱の目安によれば水漏れの場合は16,500円～68,200円程度かかります。

水漏れの箇所や交換部品により修理費用は変動し、場合によっては室外機内部の冷媒回路を取り替えるので、高額になる可能性を否定できません。

また、水漏れが原因で別のトラブルや故障を招く恐れあります。次の表は、三菱エコキュートが故障した場合の修理費用の目安をまとめたものです。

症状(状態)	修理費用の目安(税込)
水漏れ	16,500円～68,200円
電源が入らない	16,500円～48,400円
お湯が沸かない お湯が出ない	18,700円～188,100円
ふろ自動運転しない 追い焚き運転しない	18,700円～66,000円
お風呂の湯はりができない	18,700円～66,000円
リモコンが点灯・表示しない	27,500円～49,500円
「C-」のエラーがリモコンに表示される	18,700円～176,000円
「H-」「E-」「F-」のエラーがリモコンに表示される	18,700円～68,200円
取扱説明 点検調整	9,680円～15,180円
見積診断	6,490円～9,680円

複数の故障が同時に発生すると、修理費用だけで10万円かかる可能性もあるので、エコキュートを購入したら有償延長保証への加入を検討しましょう。

エコキュートの有償延長保証

エコキュートには有償延長保証サービスがあり、加入すると無償保証期間を最長10年間まで伸ばすことが可能です。

次の表は、各メーカーの有償延長保証の内容をまとめたものになります。

	延長保証制度	延長保証料金(税込)
パナソニック	長期安心修理サービス	10年間:31,680円 8年間:27,280円 5年間:12,980円
三菱	三菱のスマート電化延長保証制度	10年間:31,460円 8年間:25,850円 5年間:12,100円
ダイキン	ダイキン延長保証サービス	10年間:30,800円
コロナ	コロナ延長保証システム	10年間:31,130円 8年間:25,520円 5年間:11,880円
日立	日立TWGオール電化延長保証	10年間:31,219円 7年間:23,049円

複数の故障が同時に発生すると、修理費用は10万円を超えることも少なくありません。

一方、3万円前後の有償延長保証に加入しておけば、最長10年間は故障が発生しても無償で修理してもらえる可能性があります。

高額な修理費用を払う可能性を考えたら、有償延長保証に加入しておくと良いでしょう。

なお、有償延長保証はエコキュートを購入してから一定期間内に加入しないと、加入できない場合があるので注意しましょう。

まとめ

以上が、エコキュートの室外機の水漏れに関する解説です。エコキュートの室外機で水漏れが発生しても、ドレン排水なら問題ありません。

しかし、室外機の底面や配管から水漏れが発生している場合は故障している可能性が高いので、修理を依頼しましょう。

また、放置していると複数のトラブルを招き、修理費用が高くなるケースもあるので、あらかじめ有償延長保証サービスに加入すると良いです。

「エコ突撃隊」は主要メーカーの正規品を低価格で販売しています。知識が豊富なスタッフが対応致しますので、エコキュートを購入したいと考えている方は、ぜひご相談ください。

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